リフォームとリノベ、リノベーションのちがい

リフォームとリノベ、リノベーションのちがい

投稿日:2025年3月28日 / 最終更新日:2025年11月7日

みなさま、こんにちは。

タイトルにあります様に、みなさまの中にもリフォームとリノベ、リノベーションという単語と状態の違いや、その意味するところの違いについて、理解しているつもりでも多少なりとも不安があるのではないかと思います。

まずリフォーム リノベーションに至るまでにはいくつかの段階があります。
そのことに少しばかり触れたいと思います。

<span style="text-decoration: underline;">営繕(えいぜん)</span>

ガスコンロからIHコンロへ交換や、キッチン、お風呂、お手洗いや洗面リニューアル等、部分だけやりかえることを指しており、リフォームショップや、ホームセンター属のリフォーム屋さんが一番得意としている分野ですが、その代わりに建築士や、耐震診断士などの経験を積んだ専門職が少なかったり、不在な場合があり、耐久性に関わる重要な柱を切ってしまったり、損耗が見越せず多大な追加費用が掛かる等課題も多い様に感じております。

<span style="text-decoration: underline;">・リフォーム(修繕)</span>

こちらは長く馴染みのある言葉ですよね。
キッチン交換+フローリング張り替えだったり、便器交換+クロス張り替えだったりと、営繕+なにか、の様な分野が多く、リフォームに至るきっかけも営繕だったりすることが多い様に感じます。こちらは、専門士が大体在籍しておりますが、予知をしてあらかじめお見積りに概算計上できるほどの親切は少ない様に感じます。

<span style="text-decoration: underline;">・リノベーション(リノベ、改修)</span>

こちらは最近リフォームよりデザインにこだわった、という意味合いで言葉だけが先行している様に見受けますが、実は(以下wikipediaから一部引用)修復だけでなく「用途や機能を変更して性能を向上させたり価値を高めたりする」行為も含むため、より良く作り替えるという目的が含まれている。工事の規模も、間取りの変更を伴うような大規模なものを指すことが多い。と記述されております。

<span style="text-decoration: underline;">・デザインリノベ</span>

リノベーションに建築家などのプロの意匠が付加されたものであったり、ユニバーサルデザインや、介護、医療のような専門的な設計を取り入れたりなどがそれにあたるのかなと思っております。

リフォーム リノベーションを分解してみた場合、上記の様な分け方なのかなと思います。
みなさま主導でやりたいことだけ叶えられたらと思う気持ちも充分理解しているのですが、何十年とそこの環境に耐えてきた住まいは、できれば住まいの検診を一度受けて躯体の傷みをまずは修繕し、自らの生命活動を守る家本来の機能をまずは手に入れるための足がかりにしていただけたらと思います。

著者プロフィール 
橋本 海知(はしもと かいち)

つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー

国家資格

二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者

技術資格

既存住宅状況調査技術者

福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。

新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。

家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。

  • 専門領域・関心分野
  • リノベーション/リフォーム
  • インスペクション
  • 耐震診断、温熱計算
  • 中古住宅の価値再生
  • 高性能住宅設計
  • 補助金制度活用・コスト最適化
  • 顧客との対話を重視した設計提案

メッセージ

「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」

橋本 海知(はしもと かいち)

こんな記事も読まれています