土地選びの正解とは?

土地選びの正解とは?

投稿日:2025年4月6日 / 最終更新日:2025年4月6日

こんにちは。
つくば住宅工房の橋本です。

新築だけが住まいづくりの選択肢ではありません。
今ある家を、これからの暮らしに合わせて整えていく「リフォーム・リノベーション」という道も、心地よく、味わい深いものです。
このブログでは、建築家と一緒に考えながら、日々の気づきや住まいづくりのヒントを綴っています。

土地選びに100点はない?今こそ「50点でGO」の理由

数年前までは「70点の土地が見つかれば御の字」と言われていましたが、現在は「50点でもGOすべき」と考えています。
物価上昇や金利引き上げの影響で、住宅取得を急ぐ方が増え、土地の需要が高まっています。
結果として、良い土地はどんどん市場から消えていきます。

そこで重要なのは、「今ある選択肢の中でベストを選ぶ」こと。
土地は回転寿司のネタのようなもので、目の前に良いものが来たときに、すぐ手を伸ばせる準備が必要です。

土地選びの準備とは?条件設定がカギ

土地選びの準備とは、自分にとっての土地の条件を明確にすることです。
代表的な条件は以下の3つです:

  • 土地の金額
  • 土地の広さ
  • 周辺環境

これらを決めるためには、まず「家づくりの総予算」を設定する必要があります。

家づくりの総予算はどう決める?

総予算は、以下の4つの費用に分けて考えます:

  1. 建物本体
  2. 付帯工事(外構・カーテン・太陽光など)
  3. 諸費用(申請料・ローン関連費用・保険など)
  4. 土地代

まずは「建物本体」の予算を決めましょう。
なぜなら、住むのは土地ではなく家だからです。
快適で安心できる暮らしを実現するために、家の中身を充実させることが大切です。

付帯工事・諸費用の確認も忘れずに

付帯工事には、外構やカーテン、太陽光発電などが含まれます。
諸費用には、確認申請料、構造計算費、住宅ローンの保証料、登記費用、火災保険料などが含まれます。

これらをすべて差し引いた残りが「土地予算」となります。
この方法で土地の予算を明確にし、条件に合った土地を選びましょう。

まとめ:土地選びの正解は「準備」にあり

  • 100点の土地は存在しないが、正解の土地は見つかる
  • 家づくりの総予算を決め、資金計画を立てる
  • 残った予算で土地を選ぶ
  • 条件設定とタイミングが成功のカギ

つくば住宅工房では、ライフプラン作成・資金計画・土地選定のサポートを行っています。
リフォーム・リノベーションを前提とした住まいづくりをお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。



ライフプランの作り方については、こちらの記事をご覧ください。

著者プロフィール 
橋本 海知(はしもと かいち)

つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー

国家資格

二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者

技術資格

既存住宅状況調査技術者

福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。

新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。

家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。

  • 専門領域・関心分野
  • リノベーション/リフォーム
  • インスペクション
  • 耐震診断、温熱計算
  • 中古住宅の価値再生
  • 高性能住宅設計
  • 補助金制度活用・コスト最適化
  • 顧客との対話を重視した設計提案

メッセージ

「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」

橋本 海知(はしもと かいち)

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