空間の連続

空間の連続

投稿日:2025年4月24日 / 最終更新日:2025年4月24日

みなさま、こんにちは。

つくば住宅工房の橋本です。

 

悪い夢でも見たのか、目覚めたばかりだというのに、心臓は、ロックを奏でるが如く、激しく鼓動している。

体を起こしたと同時に扉を向こう側から猫の鳴き声がする。

鼓動の音も聞こえるのか。

私の寝床の上には、天窓がついており、いつも朝日で目を覚ますのだが、今日は、違った。

思うように動かない体の部位に、朝だぞ、と声をかけ、何とか起き上がる。

そうか、雨か。

扉を開けると、朝から営業モードのうちの猫。

悔しいが、可愛い。

いつもキッチンまでエスコートしてくれるのだ。

ただ、今日は、悪い夢を見たせいか、少し息苦しかったから、外の空気を吸いたくなった。

ごまちゃんには、申し訳ないが、外に出た。

外に出ると、しとしとと雨が降っていた。

時間は、朝6時。

外に人の気配はない。

ロックを奏でている心臓にクラシックをリクエストするために、大きく深呼吸をした。

雨の朝は、人気がなくて、以外と落ち着くんだなと、少し雨が好きなった。

雨の日でも全く濡れない、この外空間が私は大好きだ。

軒が大きく、どんな土砂降りでも、かんかん照りでも、一息つける。

まるで、大きな木の下にいるような気分になれる。

ふと、猫のご飯を思い出し、玄関に入る。

 

家とは、空間と空間の連なりであると考えます。

落ち着く空間、集いの空間、没頭する空間、空間それぞれにどういう役割を持たせるのか、そして、空間をどのように、違和感なく繋げるのか、そんなことを考えながら家づくりをしております。

著者プロフィール 
橋本 海知(はしもと かいち)

つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー

国家資格

二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者

技術資格

既存住宅状況調査技術者

福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。

新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。

家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。

  • 専門領域・関心分野
  • リノベーション/リフォーム
  • インスペクション
  • 耐震診断、温熱計算
  • 中古住宅の価値再生
  • 高性能住宅設計
  • 補助金制度活用・コスト最適化
  • 顧客との対話を重視した設計提案

メッセージ

「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」

橋本 海知(はしもと かいち)

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