リノベを選ばない理由とは?

リノベを選ばない理由とは?

投稿日:2025年8月9日 / 最終更新日:2025年8月9日

みなさま、こんにちは。
つくば市で戸建住宅のリノベーションをご提案しております、つくば住宅工房の橋本です。

新しく建てるのではなく、今ある家を、これからの暮らしに合わせて整えていく。
そんなリフォーム・リノベーションの道も、いいもんです。
建築家と一緒に、わたしたちができることを考えながら、このブログに日々のことを綴っています。


「新築じゃないと不安…」と思っているつくば市の方へ──リノベーションという選択肢

「新築住宅なら安心。でも中古住宅のリノベーションは不安」
つくば市や周辺地域で家づくりを検討している方から、こんな声をよく耳にします。

  • リノベーションは費用が分かりにくい

  • 古い建物は性能や品質に限界があるのでは?

  • 仕上がりに満足できるか不安

確かに、新築は住宅会社の仕様や価格が分かりやすく、モデルハウスで完成形を体感できます。
一方、リノベーションは物件ごとに条件が異なり、費用や完成イメージがつかみにくいもの。だからこそ、選択肢から外してしまう人も少なくありません。

しかし、その不安の多くは**「知らないこと」から生まれるもの**です。
正しい知識と専門家のサポートがあれば、リノベーションは新築に負けないどころか、それ以上の魅力を持つ住まいづくりが可能です。


1. インスペクション(住宅診断)で不安を可視化

リノベーションの第一歩は、建物の健康診断です。
「インスペクション」とは、専門家が住宅の構造・設備・劣化状況を調べ、現状を把握するプロセスです。

つくば市でインスペクションが役立つ理由

つくば市は昭和〜平成初期に建てられた住宅も多く、築20〜40年の中古物件が豊富です。中には構造がしっかりしている家もあれば、見えない部分に劣化が進んでいる家もあります。

インスペクションを行うことで、

  • 安全に住めるかどうか

  • 耐震補強や断熱改修が必要か

  • どこを修繕すべきか、どこはそのまま活かせるか
    が明確になります。

例えば、築30年の木造住宅でも構造躯体が健全であれば、断熱材の入れ替えや耐震補強で新築同等の性能に引き上げることが可能です。逆に、重大な劣化が見つかれば建て替え判断もできます。

つまりインスペクションは、

  • 安心してリノベに踏み出すための地図

  • 無駄な費用を防ぐ羅針盤
    なのです。


2. 建築家との対話で理想の暮らしを形にする

リノベーションを成功させるもう一つの鍵は建築家の存在です。
建築家は単なる設計者ではなく、住まい手の価値観や暮らし方を引き出し、既存の空間に新しい命を吹き込む「暮らしの編集者」です。

建築家ができること

  • 家族の生活動線に合わせた間取り再設計

  • 自然光や風の通り道を活かした快適空間づくり

  • 素材・色彩で温もりや個性を演出

たとえば、つくば市の広い敷地を活かし、庭とのつながりを重視したLDKにする。
または、駅近の中古マンションを開放的なワンルームに変えてテレワークに最適化する。

こうした設計は、既製品では得られない**「自分たちらしい住まい」**を生み出します。
そして、その過程で生まれる建築家とのやりとりは、家づくりの大きな楽しみの一つです。


3. 新築だけが「理想の住まい」ではない

近年、つくば市でも新築住宅の価格は上昇を続けています。
土地代・建材・人件費の高騰により、予算内で理想の家を建てるのが難しくなっているケースも増えています。

リノベーションなら、

  • 中古住宅を活かして初期費用を抑える

  • 必要な部分にだけ投資する

  • 自分たちのライフスタイルに合わせて設計する
    といった方法で、新築よりもコストパフォーマンスの高い家づくりが可能です。


4. まとめ──つくば市でリノベーションを検討するなら

  • 不安の正体は「知らないこと」。インスペクションで可視化すれば安心。

  • 建築家と対話すれば、既存の制約を活かした理想の住まいが実現。

  • 高騰する新築価格の中で、リノベは賢い選択肢になり得る。

つくば市には、古き良き住宅地も、築浅の中古物件も、魅力的な空き家も多く存在します。
それらを**「今の暮らしに合う形」**に編集するのがリノベーションです。

新築かリノベか迷っている方は、一度立ち止まり、「中古住宅+リノベ」という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
きっとそこに、あなたらしい物語のある住まいが見つかります。

 

著者プロフィール 
橋本 海知(はしもと かいち)

つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー

国家資格

二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者

技術資格

既存住宅状況調査技術者

福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。

新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。

家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。

  • 専門領域・関心分野
  • リノベーション/リフォーム
  • インスペクション
  • 耐震診断、温熱計算
  • 中古住宅の価値再生
  • 高性能住宅設計
  • 補助金制度活用・コスト最適化
  • 顧客との対話を重視した設計提案

メッセージ

「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」

橋本 海知(はしもと かいち)

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