居心地のいい空間をつくるということ

居心地のいい空間をつくるということ

投稿日:2025年9月24日 / 最終更新日:2025年11月26日

居心地のいい空間をつくるということ —— 五感と心に寄り添う住まいづくり

「居心地がいい」と感じる瞬間は、人によって本当にさまざまです。この記事では、居心地のよさの本質と、私たちつくば住宅工房が大切にしている住まいづくりの考え方をご紹介します。

① 居心地のよさとは何か?——定義できない価値

「居心地がいい」とは、誰にとっても同じではありません。
静かに本を読める空間を好む人もいれば、家族や友人とにぎやかに過ごすリビングを心地よいと感じる人もいます。木の香り、朝の光、風の通り道…心地よさの源は人それぞれです。

だからこそ、設計者や施工者が一方的に「これが正解」と決めるのではなく、住まう人の感性に寄り添うことが大切です。数値では測れないけれど、確かに存在するのが「居心地のよさ」なのです。

② 五感に響く空間づくり——素材・光・音・香り

居心地のよさは、五感に働きかける要素が調和したときに生まれます。

  • 視覚:自然光の入り方、窓からの眺め、色彩の調和
  • 触覚:無垢材の床の温もり、手すりの丸み、家具の質感
  • 嗅覚:木の香り、季節ごとの風の匂い、料理の香り
  • 聴覚:外の音との距離感、生活音の響き方
  • 味覚:家族が集う食卓、料理を楽しめるキッチン

これらの要素が整うことで、住まいは「ただの箱」から「心地よい居場所」へと変わります。

③ 変化する「心地よさ」への対応——時間とともに育つ住まい

居心地のよさは、一度つくって終わりではありません。年齢やライフスタイルによって人の感性は変化していきます。

  • 子育て期:安全性や家事動線の機能性
  • 夫婦二人の時間:趣味やリラックスを楽しむ空間
  • 高齢期:段差のない安心感と、懐かしさに包まれる居場所

住まいは「完成」ではなく「育っていくもの」。変化に柔軟に対応できることが、長く居心地のよさを保つ秘訣です。

④ つくば住宅工房の取り組み——共感設計と安心感の提案

私たちつくば住宅工房は、設計の段階から「共感」を大切にしています。お客様の言葉にならない想いを丁寧に汲み取り、図面や素材に反映します。

素材選びも、性能だけでなく「触れたときの気持ちよさ」「空間に馴染むか」といった感覚を重視。また、耐震・断熱・インスペクションといった技術的な安心も居心地のよさを支える重要な要素です。

⑤ 最後に——「自分らしくいられる場所」を一緒につくりましょう

住まいは、人生の背景であり、心の拠り所です。
そこにいるだけで「ほっとする」「なんだか好き」と思える空間を、一緒につくっていきたいと考えています。

「居心地のよさ」は設計図に描けませんが、暮らす人の心にしっかり残るものです。

つくば住宅工房からのご案内

私たちは、お客様と共に「心地よさ」を探し、育てていく住まいづくりを目指しています。
ご興味のある方は、ぜひセミナーや相談会にお越しください。直接お話しできることを楽しみにしています。

著者プロフィール 
橋本 海知(はしもと かいち)

つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー

国家資格

二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者

技術資格

既存住宅状況調査技術者

福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。

新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。

家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。

  • 専門領域・関心分野
  • リノベーション/リフォーム
  • インスペクション
  • 耐震診断、温熱計算
  • 中古住宅の価値再生
  • 高性能住宅設計
  • 補助金制度活用・コスト最適化
  • 顧客との対話を重視した設計提案

メッセージ

「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」

橋本 海知(はしもと かいち)

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