2025.04.14
みなさま、こんにちは。
3回にわたってお話しさせて頂きました「大事にしておいてほしい書類たちシリーズ」ですが、本日で最後となります。
大事にしておいてほしい書類たち①は、こちら
大事にしておいてほしい書類たち②は、こちら
最後は、建物図面について、お話しさせて頂きたいと思います。
建築確認申請を行わなければいけない場合、建物図面が必須となります。古い建物の場合、そもそも図面が残っていない、残っていたとしても、現況と異なっている(リフォームにより、増築を行っている場合など)と図面を起こす作業から始まります。住宅会社によっては、費用がかかってきます。
次に図面が残っていたとして、必要な情報が記載されているかが、重要となります。下記、項目の情報は、検討する際に、非常に有効な情報となります。
・耐力壁(筋交い、耐震金物等)
耐震診断をする際に必要となる情報です。
※図面と現状が異なっていることがあります。つくば住宅工房では、現状の耐力壁を耐震診断ソフトに入れ直し、耐震補強計画をリアルタイムで検討しております。
・部材の断面寸法、素材の詳細
矩計図(かなばかりず)があると、だいたいの情報が記載されています。
矩計図がない場合は、建物調査の際に可能な限り目視確認、打撃検査を行い、情報を入手します。
それでも、分からない部分については、ある程度、想定した上で検討し、実際に解体して、確認するという流れになります。
⭐︎残っていたらより、ありがたい書類たち
・構造計算書
・プレカット図
・基礎伏図
・設備承認図
・給排水管図
・電気配線図
資料は、残していておいて損は、ありません。
工事費用を抑える、工事期間が延長しない、完成度を上げる、と言ったことに繋がってきます。
リフォームする、しないに関わらず、今一度、お手元にある資料が何かを確認してみてはいかがでしょうか?
そして、残っていたら、大事に保管をお願い致します。お写真やスキャンをして、データでも残すのもいいかもしれませんね。
今回は、書類にキャプションを当てて、お話しさせて頂きました。