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スタグフレーションの時代に

2025.05.13

みなさま、こんにちは。

つくば住宅工房の橋本です。

 

三世代が住み継ぐ家の現場からお届けします。

今回のリノベーションプロジェクトは、タイトルにもあります通り、お父様とお母様、T様ご夫婦と、2人のお嬢様の三世代が住みやすくなるリノベーションです。

リノベーションする建物は、元々、お父様が所有されておりましたが、リノベーションをして、家族全員で暮らしたいとT様がお父様にご相談されたことから始まりました。

私たちが理想としている、これからの家づくりの考え方を共感いただき、今回、弊社へリノベーションにご依頼いただきました。

T様の想いを伺った時、私たちの想いとリンクしたあの瞬間は、忘れられません。

 

話は少し変わり、突然ですが、みなさま、日本の住宅の寿命をご存知でしょうか。

答えは、30年です。

世界と比較すると、

出所:国土交通省 発行 「長持ち住宅の手引き」より抜粋

イギリスは、77年

アメリカは、55年

と、圧倒的に日本の寿命が短いのです。

その理由のひとつが歴史的背景にあります。

戦後で多くの住宅が被害を受け、住宅不足が深刻化しました。住宅不足を解消するために、住宅の品質よりも数が優先されたため、耐久性の無い家がたくさん作られたことが、一つの理由です。

もう一つの理由は、三世代同居割合の減少にあると考えております。

厚生労働省の 「 国民生活基礎調査 」 によると 、 1986 年には 15.3 %だ ったのに対し、2019 年には 5.1 %となっております。

大きくなったら、家を建てるが当たり前になってきていることに対して、違和感を感じます。

それには、仕事環境の変化や住宅性能不足、プライバシーの確保や介護の負担など、いろいろとあるとは思いますが、一個人が他を尊重しあい、助け合って暮らしてきた、古き良き時代の日本の姿を改めて取り入れていくべきなのではないかと考えます。

今回、ご依頼いただきましたT様が「人だから、それぞれ思うことが当然のようにあるけれど、言いたいことは言えばいいと思うし、そうやって家族の結束は強くなるんじゃないかと思う。いいことの方が絶対に多いと思う」とおっしゃっておられました。

まさにその通りだと思います。

先に住んでいた人が偉いわけでもないし、自分ひとりで生きてきたわけでもない。

支えあって生きてきたのだから、その想いさえあれば、なにも難しいことではないと考えます。

親と子の結束が、世帯同士の結束に、そして町全体の結束につながる。

スタグフレーションの時代に改めて、リノベーションを通して、家族の絆をより深め、共に暮らすことを考えてみてはいかがでしょうか。

つくば住宅工房では、そのお手伝いをさせていただけましたら幸いです。

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