2025年の建築基準法改正における リフォーム リノベーションへの影響とは?

2025年の建築基準法改正における リフォーム リノベーションへの影響とは?

投稿日:2025年3月23日 / 最終更新日:2025年11月7日

みなさま、こんにちは。
つくば住宅工房の橋本です。

新しく建てるのではなく、今ある家を、これからの暮らしに合わせて整えていく。そんなリフォーム・リノベーションの道も、いいもんです。建築家と一緒に、わたしたちができることを考えながら、このブログに日々のことを綴っています。


戦後の建築ラッシュ以降、建築基準法改正によって過去様々な点が改正されてきましたが、今年の4月にも建築基準法改正が行われます。

「4号特例」と言われる、建築基準法第6条第1項第4号に該当する小規模な木造建築物について、建築確認審査の一部を免除する制度がなくなることによる建築確認申請の厳格化かと思います。

いままで多くの住宅で免除(鉄骨造は除外)されてきたリフォーム、リノベーション前の建築確認申請が義務付けられます。

それに伴いリフォーム リノベーションにかかるコストアップ、受付からお引き渡しまでの期間が長引き、八千代市、印西市や船橋市、つくば市や土浦市など着工棟数の多いエリアは特に長引き、また新たに申請費負担などが予測されます。

木造2階建て、延べ面積が200平米以上の平屋でも審査のハードルが上がると予想されます。

特例のため省略できていた構造計算や新たに省エネ性能のチェックが必要になるため、工期やコストが増える事が予想されます。

さらに、改正後は増改築や大規模なリフォームを行なう際の書類の提出が増えるなど、建築確認申請がより厳しくなると予想されておりますし、現段階でも構造検査などによる手間増のため、審査期間が伸びている様に感じます。大規模改装工事には確認申請が必要ですが、要件を満たさなければ認められないですよ、というケースが出やすくなります。

木造住宅といえば日本における住宅建築の殆どが該当するため、かなり多くの影響が出るのではないでしょうか。

新しい基準をクリアするには建物の一部を取り壊す「減築」や、構造そのものを補強する大規模工事、また、省エネ性能の向上も法改正に含まれるため断熱も改める必要が出てきたりと、「新築並みの予算」が必要になることも珍しくありませんが、やはり新築は、軒並み価格上昇している土地を求める必要がある分リフォーム リノベーションと比べるものではない様にも思えます。
リフォーム リノベーションにはまた別のメリットがある、私たちはそう感じております。

つくば住宅工房株式会社では最小限の工事で済む様、耐震計算ソフトを準備してお待ちしてます。

 

主要構造部に影響しない小規模の内装リフォームや部分的な設備交換であれば、法改正後でも建築確認申請は不要となるケースに該当しますが、そもそもその建物の状態がリフォーム リノベーションに耐え得る素地かどうかの判断材料として住まいの検診は受けておくべきです。

つくば住宅工房株式会社では、住まいの検診を屋根外壁専門業者、床下専門業者、躯体は建築士、それぞれの専門家が無料で実施して、おまとめした報告書を作成してご説明の上お渡し致しております。

法改正に合わせたリフォームや建て替えの内容は、自治体や地域によって詳細が異なることもある為、まずは建築士などの専門家に相談しましょう。

専門家や行政窓口へのヒアリングで、具体的な手続きの流れや費用の目安をつかむことができるようになりますよ。

著者プロフィール 
橋本 海知(はしもと かいち)

つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー

国家資格

二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者

技術資格

既存住宅状況調査技術者

福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。

新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。

家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。

  • 専門領域・関心分野
  • リノベーション/リフォーム
  • インスペクション
  • 耐震診断、温熱計算
  • 中古住宅の価値再生
  • 高性能住宅設計
  • 補助金制度活用・コスト最適化
  • 顧客との対話を重視した設計提案

メッセージ

「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」

橋本 海知(はしもと かいち)

こんな記事も読まれています