みなさま、こんにちは。
つくば住宅工房の橋本です。
昨日のブログにてお届けしきれなかった三世代が住み継ぐ家の工事進捗をお届けしたいと思います。
大工さんの工事が3分の2まで完了しました。

こちらはキッチンからのリビングの景色です。
個人的にクロスが張られる前の石膏ボードの状態がとても好きです。
壁や天井の角がシャキッとして見えるからか、洗練された印象が好みなのかもしれません。

こちらは、先ほどの写真に写っていた正面の壁の裏側にあるお父様の個室です。
画面左側は、元々幅が2,600㎜の3枚引違いの腰窓+雨戸がありましたが、お父様のご要望から最終的に窓を小さくして、雨戸を撤去しました。
木製の雨戸本体と雨戸のレール、窓枠がありましたが、経年劣化により、かなり痛んでいたことを心配されておりました。
すべて、新しく、今度は、木製ではなく、アルミサッシに変えられないか、というご要望でした。
そのご要望に単にお答えするのでは、私たちの存在意味がありません。
お父様の個室は、道路に面しており、防犯性やプライバシー性が低く、また、東面ということもあり、直射日光の影響が大きく、夏の暑さを考慮した結果、窓面積を減らしては、いかがでしょうか?というご提案をさせていただきました。
南側に掃き出し窓もあったため、日の入りも全く問題ありません。
壁の面積が増えたことで、家具や壁に飾るといったレイアウトもしやすくなりました。
お父様の個室以外に2階の東西にあるお嬢様それぞれの個室の窓も無くして、遮熱、断熱効果のアップを図りました。


写真右側の壁がくりぬかれているいる部分に元々窓がありましたが、綺麗に外し、壁を作っている途中です。
少しづつ完成に近づいている今回のリノベーション、完成が楽しみですね。
住宅建築において、大部分を占める大工工事ですが、新築と大きく違う点として、リノベーションでは、解体工事も大工さんが行う場合があります。
解体というよりかは、分解するという言葉の方が近しいかもしれません。
今あるものを組み立てた順番に分解し、新しい価値を付けて、再構築する。
これぞ、リノベーションでは、ないでしょうか。
綺麗に分解するには、仕組みを熟知していなければいけません。
分解してはいけないところを分解してしまうことが、リノベーションでは、注意しなければいけないことであり、あってはならないことです。
熟練した大工さんによる分解作業があって、はじめて品質の高いリノベーションにつながります。
このブログをお読みくださり、お問い合わせするか悩まれている方に安心いただけるよう、工事進捗のブログを通して、私たちの家づくりへの想いをお伝え出来たら幸いです。
つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー
二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者
既存住宅状況調査技術者
福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。
新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。
家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。
「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」