断熱改修の優先順位

断熱改修の優先順位

投稿日:2025年5月24日 / 最終更新日:2025年5月24日

みなさま、こんにちは。

つくば住宅工房の橋本です。

 

本日時点での窓リノベの補助金申請割合が6%となりました。

まだそこまで申請が進んではない状況です。

ちなみに昨年の都道府県別窓リノベ補助金申請額で茨城県は、18番目に補助金申請額が高い結果でした。茨城県にお住まいの方の断熱への意識が高まっている証拠ですね。

ところで窓リノベの補助金額の上限額をご存知でしょうか?

1戸の補助金上限額は200万円です。

子育てグリーン住宅補助金の160万円より40万も高い補助金が出ます。

なぜだと思われますか?

私の推測になりますが、窓の性能を上げることがカーボンニュートラルに近づくのに1番効率が良いからです。

カーボンニュートラルまでの過程を簡単にご説明するとこんな感じです。

断熱窓にする→外気温の室内への影響が減少する→エアコンの稼働率が下がる→CO2が削減する→カーボンニュートラルに近づく

窓の性能を上げることが、外気温の影響を減少するのに1番効果が高く、結果エアコンの稼働率が下がること繋がるからだと推測しております。

ただ、コストパフォーマンスで考えた時につくば住宅工房では、以下の優先順位で断熱改修することをおすすめしております。

床下の断熱→窓の断熱→天井の断熱→壁の断熱

これは、冬シーズンの寒さに対しての考えになりますが、足元の冷えを抑えない限り、寒さを改善するには至らないと考えているからです。

そして、床全面を断熱改修するのにかかるコストが1階が60m2の場合、30万で行えることから1番コストパフォーマンスが高いと考えております。

次に窓の断熱です。

全ての窓を変えて家全体の性能を上げることもできる、部屋ごとで窓を変えることでも暮らしの快適性は向上する。ご予算に合わせることができるのがメリットです。そして、補助金額が高いのが魅力です。以前のブログでもお話ししましたが、ガラスは、壁と比較すると圧倒的に熱伝導率が高いため、夏の日射取得や冬のコールドドラフト対策に効果が高いです。

次に天井の断熱です。

天井断熱は、床断熱と同じくらいのコストで断熱改修が行える点が魅力的です。そもそも天井断熱がない場合は、なおのことおすすめです。

最後に壁の断熱です。

これは、1番コストがかかると考えていいでしょう。断熱工事以外にクロス工事や場合によっては、キッチン等の設備や家具家電の移動などの費用や手間の別途工事が発生致します。

以上のことから、つくば住宅工房では、床下→窓→天井→壁の順番での断熱改修をおすすめしております。

ただ、建物の状態や建物の元々の性能値、使われている部材や周辺環境でご提案の仕方は変わります。

補助金、まだまだ間に合いますので、少しでもかなっている方は、お気軽にお問い合わせください。

 

著者プロフィール 
橋本 海知(はしもと かいち)

つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー

国家資格

二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者

技術資格

既存住宅状況調査技術者

福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。

新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。

家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。

  • 専門領域・関心分野
  • リノベーション/リフォーム
  • インスペクション
  • 耐震診断、温熱計算
  • 中古住宅の価値再生
  • 高性能住宅設計
  • 補助金制度活用・コスト最適化
  • 顧客との対話を重視した設計提案

メッセージ

「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」

橋本 海知(はしもと かいち)

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