暑い夏を乗り切るために

暑い夏を乗り切るために

投稿日:2025年5月27日 / 最終更新日:2025年5月27日

みなさま、こんにちは。

つくば住宅工房の橋本です。

 

5月ももう少しで終わり、気が付けばもうすぐ今年の折り返し地点です。

6月の梅雨が終われば、7月は夏です。

昨年末の冬は、日本海側を中心に雪が多く降り、西日本を中心に、例年に比べて寒い日が多くなりました。ここ数年は、暖冬が続いていたので、昨年末の冬は寒いと感じたかも多いのではないでしょうか。

寒い冬が来れば、暑い夏への注意が必要です。

暑い夏対策として、断熱窓を入れることは、とても効果が期待できますが、その他にも暑さ対策がございます。

本日は、窓の遮熱対策についてお届けしたいと思います。

 

遮熱とは?

そもそも「遮熱」とは、どういうことを意味しているのでしょうか。また、似たような言葉で「断熱」という言葉もございます。まずは、その違いをご説明したいと思います。

遮熱とは、太陽光などの熱を反射して室内に入らないようにする対策です。

一方、断熱は、室内と室外との熱の移動を減らす対策です。つまり、遮熱は熱をシャットアウトし、断熱は熱の伝達を抑える役割があります。

窓の遮熱対策が有効なわけとは?

窓の遮熱対策が有効な理由は、こちらをご覧いただければ一目瞭然です。

 

こちらは、夏の室内への熱の流入量を部分ごとに数値化したものです。

窓・ドアの開口部が圧倒的に熱の流入が高いことがお分かりいただけるかと思います。

いくらエアコンなどの冷房機で室内の温度を下げようとしても、窓からの熱流入に追いつけません。

窓の熱流入を抑えることこそ、暑い夏を乗り切るカギとなります。

窓工事以外の遮熱対策とは?

イニシャルコストが抑えられる順にご紹介していきたいと思います。

グリーンカーテン

グリーンカーテンはつる科の植物であるゴーヤ・朝顔・へちまなどを窓の外側で育て、日差しを防ぐ方法で、夏場になるとあちこちで見られます。グリーンカーテンは部屋に差し込む日差しを遮り、部屋の温度が上がりにくくなります。

簾(すだれ)、葦簀(よしず)

似たようなもので混同されがちですが、材質や使い方が異なっています。共に日本古来より伝わる暑さ対策の手法です。まさに先人の知恵ですね。簾(すだれ)は主に竹でできており、窓の上から吊るすことでカーテンやブラインド替わりとして使用するものです。

オーニング・アウターシェード

オーニング、アウターシェードはともに窓外に当たる日差しを遮り、室内温度の上昇を抑えるために設置されるものです。オーニングはキャンバスを出し入れし、直射日光を遮る方式ですが、雨除けの効果もあり、店舗などで使われることが多いですが、住宅用としては洗濯物を雨から守ってくれるという効果も期待できます。アウターシェードはオーニングと比較して、生地の網目が粗くつくられており、網目から日差しが少し入ってきます。オーニングよりも比較的安価なため、本格的な日差しの遮りよりも見た目を変えたい場合に適しています。

本日は、窓本体工事以外の遮熱対策についてお届けしました。

暑い夏を乗り切るために低予算の遮熱対策をしてみてはいかがでしょうか。

グリーンカーテン補助金も地域によってはあるみたいですよ。

著者プロフィール 
橋本 海知(はしもと かいち)

つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー

国家資格

二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者

技術資格

既存住宅状況調査技術者

福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。

新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。

家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。

  • 専門領域・関心分野
  • リノベーション/リフォーム
  • インスペクション
  • 耐震診断、温熱計算
  • 中古住宅の価値再生
  • 高性能住宅設計
  • 補助金制度活用・コスト最適化
  • 顧客との対話を重視した設計提案

メッセージ

「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」

橋本 海知(はしもと かいち)

こんな記事も読まれています