みなさま、こんにちは。
つくば住宅工房の橋本です。
ここ数日、雨の日が続いていますが、ご自宅の屋根や外壁の様子はいかがでしょうか?
本日は、千葉県松戸市にて3階建ての鉄骨造の建物で、雨漏れの調査を行ってきました。
みなさまご存じのとおり、雨漏れの原因を特定するのはなかなか難しい作業です。
紫外線を当てると発光する専用の調査液を使い、外壁や屋根に流し込んで浸入箇所を探す「レインボービューシステム」という方法もありますが、やはり調査費用がかかります。
できることなら、雨漏れが起こる前にしっかりと対処しておきたいものです。
特に怖いのは、雨漏れが発生しているのに気づかないケースです。建物内部で静かに進行し、被害が拡大してしまうことも少なくありません。
今回の調査は、「雨漏れが起きている」とのSOSを受けてお伺いしたものです。
まずは屋上の防水層が切れていないか目視で確認。数年前に防水工事をされたとのことで、大きな異常は見つかりませんでした。
次に外壁をチェック。
ガラリや窓まわり、外壁そのものの亀裂やコーキングの劣化を確認しました。


いくつかの亀裂を発見したため、さらに詳しく調べるため、室内の天井点検口からファイバースコープを挿入。
その結果、外壁下地の木材が濡れており、上部から雨粒がぽたぽたと落ちてくる様子を確認できました。

お施主様から「できる限り費用を抑えて雨漏れを止めたい」とのご要望をいただきましたので、最もコストを抑えられる方法を検討。
次回、工事方針のご提案となります。
また、他の侵入口の可能性も視野に入れつつ、今後も注意深く様子を見ていただくようお伝えしました。
雨漏れは建物の構造体にダメージを与えるだけでなく、放置するとカビやシロアリ被害の原因にもなります。
「おかしいな」と思ったら、早めの点検を強くおすすめいたします。
気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
つくば住宅工房では、安心して暮らせる住まいづくりを全力でサポートいたします。
つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー
二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者
既存住宅状況調査技術者
福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。
新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。
家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。
「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」