相続した家、どうする?— リノベーションで未来につなぐ選択

相続した家、どうする?— リノベーションで未来につなぐ選択

投稿日:2025年6月15日 / 最終更新日:2025年6月15日

みなさま、こんにちは。

つくば住宅工房の橋本です。

 

はじめに

親や祖父母から受け継いだ家。思い出が詰まっているけれど、住むには古くなっていたり、活用方法に悩んでしまったりしますよね。売却するのも一つの選択ですが、「この家を活かして、未来へつなぐ方法はないだろうか?」—— そんな想いに寄り添うのが、リノベーションです。

築年数が経っていても、手を加えることで新しい価値を生み出せます。今回は、相続した家を生かすためのリノベーションのメリットや注意点についてお話しします。

1. まずは家の状態を確かめよう

長年暮らした家には、家族の歴史が刻まれています。しかし、時間が経つと建物の劣化や耐震性の問題が出てくることも。まずは専門家に相談して、現状をしっかり把握しましょう。適切な診断を受けることで、安全で快適に生まれ変わるための第一歩を踏み出せます。

2. リノベーションの魅力

リノベーションの魅力は、ただ新しくするだけではありません。家族の思い出を残しながら、現代のライフスタイルに合った空間へと変えていくことができます。

• 資産価値を高める
古い家でも、適切な改修を施すことで価値が向上し、売却や賃貸の選択肢を広げることができます。
• 暮らしやすさを向上させる
断熱性能をアップさせたり、バリアフリー化を施したりすることで、住みやすさを格段に向上できます。家族が安心して過ごせる空間になります。
• 思い出を大切にしながら、未来へつなぐ
柱や梁を生かしたデザイン、古い建具を再利用した空間づくりなど、過去と現在をつなぐ家づくりが可能です。

3. 気をつけたいポイント

リノベーションを進める際には、いくつかの注意点もあります。

• 費用の目安を把握する
全面改修の場合、数百万円から千万円以上かかることも。計画を立てる際は、リフォーム会社に見積もりを依頼し、予算を検討しましょう。
• 法的な手続きも忘れずに
相続登記を済ませておくことが大切です。最近では登記の義務化が進んでいるため、スムーズなリノベーションのためにも事前確認が必要です。
• 活用方法を考える
自分で住むのか、賃貸に出すのかによって、リノベーションの方向性が変わります。どんな未来を描きたいかを考えながら、プランを練ることが重要です。

まとめ

相続した家を「未来へつなぐ場所」として生まれ変わらせることは、とても素敵な選択です。大切な思い出を守りながら、新たな価値を加えていくことで、家はまた新しい役割を果たしてくれます。

リノベーションはただの改修ではなく、家族の歴史を引き継ぎ、新しい未来を築くプロセスでもあります。あなたの想いに寄り添いながら、最適な選択をしていきましょう。

著者プロフィール 
橋本 海知(はしもと かいち)

つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー

国家資格

二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者

技術資格

既存住宅状況調査技術者

福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。

新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。

家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。

  • 専門領域・関心分野
  • リノベーション/リフォーム
  • インスペクション
  • 耐震診断、温熱計算
  • 中古住宅の価値再生
  • 高性能住宅設計
  • 補助金制度活用・コスト最適化
  • 顧客との対話を重視した設計提案

メッセージ

「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」

橋本 海知(はしもと かいち)

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