“建てる”ではなく“育てる”という選択──茨城県南エリアで戸建リノベーションを考えるあなたへ

“建てる”ではなく“育てる”という選択──茨城県南エリアで戸建リノベーションを考えるあなたへ

投稿日:2025年6月19日 / 最終更新日:2025年6月19日

みなさま、こんにちは。

つくば住宅工房の橋本です。

 

新しく建てるのではなく、今ある家を、これからの暮らしに合わせて整えていく。そんなリフォーム・リノベーションの道も、いいもんです。
建築家と一緒に、わたしたちができることを考えながら、このブログに日々のことを綴っています。


 

最近、つくば市・土浦市・守谷市などの県南地域で、「戸建リノベーション」を選ぶ方が増えています。
その背景には、地価の高騰や新築の建築費用上昇、さらには空き家の増加といった社会的変化があります。

「中古戸建を買って、自分たちらしく手を入れて暮らしたい」
そんな理想を持つ方にとって、リノベーションは大きな魅力を秘めています。

しかし、その一方で油断は禁物です。

 

築古物件の“見えないリスク”にどう向き合うか?

たとえば、Aさん(40代・つくば市在住)は築45年の平屋をフルリノベ前提で購入。
解体後にシロアリ被害と基礎の亀裂が見つかり、追加工事で予定よりも230万円のコスト増になりました。

また、Bさんは「費用を抑えたい」とDIYで古民家を改装。
しかし構造に関わる壁を不用意に壊してしまい、補強工事+構造計算のやり直しが必要に。
結局、プロに依頼していた方が安かった…と後悔されています。

 

さらに多いのが、「見た目はオシャレでも、住んでみたら寒い・結露がひどい」といった断熱性能や気密性の後悔です。
目に見えない部分に予算を回せなかったことが原因のひとつ。

 

後悔しないための鉄則は、たった3つ。

  1. 購入前から信頼できるリノベ会社と一緒に、構造・設備・耐震性を徹底チェック
  2. DIYは“楽しむ”ため、構造や電気・水道などは“プロの領域”と割り切る
  3. 断熱・省エネ・耐震性能を重視し、将来の快適さと光熱費を見据えて予算組み

県南の各自治体(例:守谷市・つくばみらい市)では、これらの改修に使える補助金制度も整っています。
早めの相談で、思った以上にコストを抑えることも可能です。

そして、新築にはない“物語のある暮らし”を。

リノベーション最大の魅力は、「今あるものに手を加えること」。
昭和期の趣ある建具、深みのある木の梁、古い庭の風合い…。
そこに暮らしの手を重ねていくことで、世界にひとつの“我が家”が生まれます。

リノベとは、家と“対話”する暮らし方。
県南エリアで、自分らしい住まいを“育てる”という選択、始めてみませんか?

著者プロフィール 
橋本 海知(はしもと かいち)

つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー

国家資格

二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者

技術資格

既存住宅状況調査技術者

福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。

新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。

家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。

  • 専門領域・関心分野
  • リノベーション/リフォーム
  • インスペクション
  • 耐震診断、温熱計算
  • 中古住宅の価値再生
  • 高性能住宅設計
  • 補助金制度活用・コスト最適化
  • 顧客との対話を重視した設計提案

メッセージ

「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」

橋本 海知(はしもと かいち)

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