リフォームとリノベーションの違いと、失敗しない業者選びのポイント

リフォームとリノベーションの違いと、失敗しない業者選びのポイント

投稿日:2025年6月23日 / 最終更新日:2025年6月23日

みなさま、こんにちは。

つくば住宅工房の橋本です。

新しく建てるのではなく、今ある家を、これからの暮らしに合わせて整えていく。そんなリフォーム・リノベーションの道も、いいもんです。建築家と一緒に、わたしたち、つくば住宅工房ができることを考えながら、このブログに日々のことを綴っています。


 

「家を直したい」「暮らしを見直したい」と思ったとき、まず出てくる言葉が「リフォーム」や「リノベーション」。でもこの2つ、実は大きく意味が異なるってご存知でしょうか?

今回は、それぞれの違いや種類、そして後悔しないための業者選びのコツについて、わかりやすくご紹介します。

◆ リフォームとリノベーションの違い

目的 内容 目指す状態
リフォーム 壁紙の貼り替えや設備の交換など、現状の修繕 マイナスをゼロに戻す工事
リノベーション 間取り変更や素材の入れ替えなど、機能の刷新 ゼロから“プラスの価値”をつくる工事

簡単にいえば、「不具合を直す」のがリフォーム、「暮らしの質を上げる」のがリノベーション。つまり、工事の目的そのものが違うのです。

◆ 工事の種類と業者の得意分野

実はリフォーム・リノベーションと一口にいっても、その範囲は広く、対応できる業者も異なります。

• 営繕リフォーム: トイレやキッチンなど、部分的な設備交換。建物の構造には手を加えません。
• 部分リフォーム・リノベーション: 外壁塗装や張り替えなど。防水や下地処理の知識が求められます。
• 大型(フル)リノベーション: 間取り変更など、家全体の構造に関わる工事。高い専門性が必要です。

ここで大切なのは、**「自分の目的と、業者の得意分野が一致しているか」**を見極めること。業者のホームページなどで、実績を確認しておくと安心です。

◆ 安心できる工事のために。インスペクションという選択

どんなに魅力的なプランでも、そもそも家の状態に合っていない設計では意味がありません。

そこで重要なのが、事前に専門家が住宅の劣化状況や構造をチェックする「インスペクション(住宅診断)」です。

私たちつくば住宅工房では、このインスペクションを無料で実施しています。理由は2つ。

1. 過去の診断データを蓄積・活用するため
2. 無理のない、安全で適正な工事を行うための大切な工程だから

どんな工事が適しているのか、そもそも必要なのか。 その判断は、プロの目で事前に見極めることが必要不可欠です。

◆ まとめ:まず、「自分の目的」を明確に

「とりあえずリフォームしようかな」と動き出す前に、まずは“目的”を明らかにすることが何よりも大切です。

そして、その目的に合った業者かどうかを、実績やサービス内容から丁寧に確認してみてください。家づくりの第一歩は、良きパートナー選びから。

さらに、“より豊かな暮らし”を見据えるなら、建築家とともに未来の住まい像を描くリノベーションという選択肢もあります。ただ壊して直すのではなく、暮らしそのものの価値を再構築する。そんな住まいづくりを、わたしたちは目指しています。

著者プロフィール 
橋本 海知(はしもと かいち)

つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー

国家資格

二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者

技術資格

既存住宅状況調査技術者

福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。

新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。

家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。

  • 専門領域・関心分野
  • リノベーション/リフォーム
  • インスペクション
  • 耐震診断、温熱計算
  • 中古住宅の価値再生
  • 高性能住宅設計
  • 補助金制度活用・コスト最適化
  • 顧客との対話を重視した設計提案

メッセージ

「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」

橋本 海知(はしもと かいち)

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