みなさま、こんにちは。
つくば住宅工房の橋本です。新しく建てるのではなく、今ある家を、これからの暮らしに合わせて整えていく。
そんなリフォーム・リノベーションの道も、いいもんです。建築家と一緒に、わたしたちができることを考えながら、このブログに日々のことを綴っています。
先日、地鎮祭が執り行われた阿見町の新築プロジェクト。
あの日の澄んだ空気を思い返しながら、ついにこの日を迎えました——上棟の日です。

地鎮祭を迎えた時以上に、胸の奥に込み上げてくるものがありました。
図面の中にあった住まいが、職人の手によって空間として立ち上がっていく瞬間。それは、いつ見ても心が震える光景です。

当日は総勢8名の大工さんが集まり、手際よく柱や梁が組まれていきました。
その様子は、ただの工程を超えて、新しい風景が形づくられていく場面でした。
そして私の中で、上棟といえば必ず思い浮かぶ音——玄能が木材を叩くあの音。
「カン、カン…」と響くその音は、不思議なくらい心を躍らせてくれます。
未来の暮らしが、そのリズムとともに始まっていくような気がするのです。

お昼には、お施主様のご厚意で美味しいお弁当をご用意いただきました。
炎天下を想定してテントまで設置してくださり、心遣いに感動した時間でした。
ご家族の気持ちとともに、この住まいも少しずつ形になっていくのだと、改めて感じました。

新たな住まいを手がけられること、その始まりに立ち会えることへの感謝を、改めて胸に刻みました。
つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー
二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者
既存住宅状況調査技術者
福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。
新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。
家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。
「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」