みなさま、こんにちは。
つくば市で戸建住宅のリノベーションをご提案しております、つくば住宅工房の橋本です。
新しく建てるのではなく、今ある家を、これからの暮らしに合わせて整えていく。
そんなリフォーム・リノベーションの道も、いいもんです。
建築家と一緒に、わたしたちができることを考えながら、このブログに日々のことを綴っています。
今回の舞台は、築39年の木造住宅。クライアント様のお父様がご家族のために建てられた、思い出と歴史が詰まった住まいです。その家を受け継ぎ、今度はご自身たちの理想の暮らしに合わせて「終の住処」として再生させるリノベーションプロジェクトが、本日よりスタートいたしました。

今回のご依頼は、建物の改修にとどまらず、お庭や外構も含めた包括的なリノベーション。建物が持つ重厚で落ち着いたプロポーションを最大限に活かし、それに寄り添う形で外部空間をデザインしています。四季の移ろいを感じられる庭には、和のエッセンスを随所に散りばめ、静寂と風趣に満ちた空間となる予定です。視線の抜け方、植栽の選定、素材の質感──どれも「時間を重ねていく家」にふさわしいものが選ばれています。

そしてもうひとつの大切なテーマが、「猫との暮らし」。ご家族にとっても、猫にとっても居心地の良い住空間となるよう、動線や室内環境に細やかな工夫を凝らしています。暮らしのひとつひとつに優しさと楽しさをちりばめました。

さらに、住宅としての基本性能を高める改修も同時に実施します。断熱性能の向上のために、窓・玄関ドアを最新の仕様に更新し、壁や床下には断熱材を追加。冬の寒さや夏の暑さを和らげる快適な住環境を目指します。また、築年数を考慮し、耐震補強も計画的に実施。これから先の長い暮らしにおいて、安心と安全をしっかりと確保できるよう配慮されています。
本日は、その第一歩となる解体作業が始まりました。長く大切に住まわれてきたお家に敬意を払いつつ、新たな命を吹き込む旅が始まります。工事の進捗は、今後ブログにて随時ご報告予定です。設計者の思い、職人たちの手仕事、そして空間が形を成していくプロセスを、ぜひ一緒に見守っていただけましたら幸いです。
つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー
二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者
既存住宅状況調査技術者
福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。
新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。
家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。
「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」