
※リフォームとリノベーションの違いを簡単にお伝えします。
リフォームは修繕、リノベーションは改修。
リフォームは、新築時の状態、つまりゼロの状態に戻すこと。
リノベーションは、ゼロからプラスの状態に向上させること。(暮らしの不便さを解消し今の暮らしに作り変えすること、暑い寒いを解消し、光熱費を抑えること、離れていた家族の絆をさらに強くすること) このブログでは、リフォームとリノベーションを『リノベーション』という言葉でお伝えします。
子どもが大きくなる前に、家族で過ごす“わが家”を持ちたい…。
しかし、いざ現実を見つめると、胸に広がるのは期待だけではありません。
将来への不安と、マイホームの夢のあいだで揺れる気持ちがあります。
「今の物価と住宅価格を見ると、本当に建てて大丈夫なのか不安になる…」
「共働きでローンを組んでも、教育費や老後資金を考えると新築は正直きびしい…」
「希望のエリアに土地が見つからない。あっても高すぎて手が出ない…」
マイホームは“人生で一度の大きな買い物”だからこそ、失敗したくない。
新築の価格に縛られるより、家族の暮らしや教育、将来への備えにお金を回したい。
そんな想いから、「中古住宅+リノベーション」という選択をするご家族が増えています。
ただ、同時にこんな声も聞こえてきます。
「中古+リノベーションで、本当に安心して住めるのか…そこだけが心配」
「安かろう悪かろうではなく、自分たちの暮らしに合った家を賢く手に入れたい」
そんな不安と希望の声に、私たちつくば住宅工房は、たくさん出会ってきました。
最近では条件の良い中古住宅をリノベーションし、将来的に新築を建てる計画を立てる方もいます。
これは、中古と新築それぞれのメリットを活かせる現実的な二段階の住まい方です。 中古住宅購入後にリノベーションの予算、建物の状態、地域の状況などを考慮することで、将来の理想の新築計画に備えることができます。
ただし、中古物件の劣化リスクや瑕疵(隠れた欠陥)の存在、ローン審査の厳しさなど、慎重に進めるべき点もあります。

近年、新築住宅の価格は建材費や人件費の上昇により高止まりしています。
さらに、希望するエリアで条件に合う土地を探すのは容易ではなく、土地代と建築費を合わせると想定以上のコストになるケースが増えています。
「この予算では理想の家は建てられない…」
そう感じたときに、注目されているのが「中古住宅+リノベーション」という選択肢です。
中古住宅の価格には、土地価格+建物価格が含まれています。
しかし実際には、建物の価値が年数とともに下がるため、土地代とほぼ同額、もしくは土地代以下で購入できる中古住宅も多く存在します。
また、土地を更地にするには、住宅の解体費がかかります。
中古住宅を購入してリノベーションすれば、解体費用をかけずに、既存の構造を活かしながらコストを抑えることが可能です。

中古住宅をリノベーションして暮らすことには、次のようなメリットがあります。
中古住宅+リフォーム・リノベーションで使える補助金の概要(※年度や時期によって異なります)

家づくりは、「今すぐ一度に理想を叶えなければいけない」ものではありません。
最近では、まずは立地や条件の良い中古住宅をリノベーションして暮らし、将来のライフプランが明確になってから新築を計画するという、二段階の住まい方を選ぶご家族が増えています。
このように、中古住宅+リノベーションであれば、コストを抑えながら快適な暮らしを実現しつつ、将来の選択肢を広げることが可能です。 また、リノベーションした住宅を将来的に賃貸や売却に回すことで、資産として活用するケースも増えています。
「今は中古+リノベーションで現実的に暮らしを整え、数年後に新築を」という計画は、家計にもライフステージにも柔軟に対応できる、賢い選択肢のひとつです。

条件の良い中古住宅をリノベーションして暮らし、不安や将来の見通しが立ってから新築を計画する――このような二段階計画を立てる際に欠かせないのが、プロの「ライフプランニング」です。
住宅ローン、教育費、老後資金といった長期的なお金の流れを整理することで、今と未来の住まい計画に安心と具体性が生まれます。
家づくりの成功は、建物そのものだけでなく、“お金の計画”がしっかりしているかどうかにも大きく左右されます。
プロによるライフプランニングを受けることで、将来にわたって安心して住まいを考えられるようになります。
家づくりと家計の両面から計画することが大切です。
家を建てるとき、多くの方が不安に感じるのは『将来にわたって家計が大丈夫なのか』という点です。
プロのライフプランでは、住宅資金・住宅ローンの返済・子どもの教育費・老後の生活費などを長期的にシミュレーションし、将来の家計の見通しを“数字”で確認できます。
漠然とした不安が、具体的な判断材料に変わります。
新築か、中古+リノベーションか――その判断には「今、いくら使えるか」だけでなく、「将来、どうなるか」という視点が不可欠です。
プロのライフプランでは、収入や支出、ライフイベントを踏まえて無理のない返済計画を立てられるため、焦って新築を建てて家計を圧迫するリスクを減らせます。
ライフプランは、お金の計算だけではありません。
子どもの成長、共働き、介護、老後など、ライフステージの変化に応じて、いつ・どこに・どんな住まいを持つのがベストかを長期的な視点で考えることができます。
これにより、「今は中古+リノベーション、将来は新築へ」といった柔軟な二段階計画も安心して実行できます。
プロのライフプランナーは、住宅取得時に使える補助金制度や税制優遇にも精通しています。
知らないまま進めてしまうと、数十万円~百万円単位の機会損失になることもあります。
適切な制度活用を前提にした資金計画は、家計に余裕を生みます。
最終的に、新築にするか、中古+リノベーションにするか――どちらを選ぶにしても、プロのライフプランによって「根拠ある判断」ができるようになります。
勢いや感情だけで決めるのではなく、数字と将来像に基づいて家族全員が納得できる選択が可能になります。 プロのライフプランは、住まいづくりを“家計の不安”から“人生の安心設計”へと変える力があります。
「今は中古+リノベーション、将来は新築へ」という二段階の計画を考えるなら、最初の一歩としてライフプランを受けることが何より重要です。

あるお客様の物語をご紹介します。
漠然とした不安が解消した、無料診断と丁寧なヒアリングの体験談です。
私たち夫婦の願いはシンプルでした。
「子どもが大きくなる前に、庭のあるわが家を持ちたい」「個室を用意してあげたい」。
しかし、現実は厳しかったのです。
建築費が高騰していて、無理をして希望のエリアで新築を建てても、家は狭くなってしまいそうでした。
さらに、中古物件を検討しても、「将来が心配」「この家の性能は大丈夫?」という漠然とした不安が胸に広がりました。
「庭付きの一軒家を諦めるしかないのか…」「このままでは子どもの成長に間に合わない…」という焦りを感じていました。
そんなとき、つくば住宅工房さんのホームページで「中古+リノベーション」という選択肢と、「無料の住まいの『健康診断』」の情報を目にしました。
「新築にこだわらなくてもいいのかもしれない」「まずは中古物件の本当の価値だけでも知っておきたい」と思い、相談に伺いました。
担当者の方は、私たちの不安をすべて受け止めた上で、こう言ってくれました。
「新築に縛られる必要はありません。不安を解消し、ご予算内で理想を叶える道は必ずあります。
今は、予算内で選択し、不安がなくなったら、将来、新築をご検討いただくことも可能です。」
この言葉が、私たちに「中古+リノベーション」という新たな希望を与えてくれました。
まず驚いたのは、そのヒアリングの深さです。
単に予算や間取りを聞くのではなく、「休日の過ごし方」「夫婦それぞれのこだわり」「家事の分担」といった、私たちのライフスタイルと価値観に深く踏み込んでくれました。
この丁寧な対話のおかげで、自分たちが本当に求めている「家」ではなく、「暮らし」のイメージが明確になりました。
同時に、家族の絆が強いことを改めて感じました。
その後、購入を検討していた中古物件で無料の建物健康診断(現況調査)を実施してもらいました。
特殊な機器を使った診断結果は、詳細な「調査報告書」として示され、私たちが抱えていた不安を、科学的な根拠で一つひとつ解消してくれました。
無料診断と詳細なヒアリングを経て、私たちは「中古+リノベーション」を選択しました。
その決断の背景には、確かな理由があります。
「子どものために」という想いを諦めかけていましたが、つくば住宅工房さんのおかげで、私たちは最高のスタートラインに立つことができました。
もし今、子育て世代で住まい探しに悩んでいる方がいたら、「中古+リノベーション」の可能性をぜひ知ってほしいと思います。

ライフプランで将来の家計を長期的にシミュレーションしたら、次のステップは中古住宅選びです。
中古住宅を選ぶときに欠かせないのが、国土交通省指定のインスペクション(住宅診断)です。
建物の劣化・構造・耐震・雨漏りの有無などを専門家が診断することで、リノベーション計画の精度が高まり、購入後の予期せぬ追加費用やトラブルを防ぐことができます。
実は、多くの不動産会社はインスペクションを積極的に勧めたがりません。
理由はさまざまですが、代表的なものは次の通りです。
①診断結果によって売買が中止になるリスクがある
雨漏りや構造の不備などが見つかると、買い手が購入を見送る可能性が高くなるため、販売側が嫌がるケースがあります。
②追加工事や価格交渉に発展する可能性がある
インスペクションの結果、リノベーション費用や補修工事が必要になると、価格の見直しや交渉が必要になり、取引が複雑になることを避けたい傾向があります。
③単に知識や経験が少ない
インスペクションの制度や意義を十分理解していない担当者も多く、説明を避ける場合もあります。
こうした事情があるからこそ、買い手であるお客様が主体的にインスペクションを依頼することが大切です。
診断結果は、リノベーションの範囲・予算を明確にするだけでなく、安心して住宅ローンを組むうえでも大きな判断材料になります。
インスペクションは、単なる手続きではありません。
それは、「安心して中古住宅を選ぶための“保険”」であり、理想のリノベーションを具現化する「計画の設計図」とも言える大切なプロセスです。 この診断結果があるからこそ、お客様は価格交渉やリノベーションの範囲について、根拠に基づいた判断を下すことができるのです。

中古住宅は“古いから安い”のではありません。
すでにある建物の価値を的確に診断し、お客様の要望する新しい価値を加える。
そうすることで、新築を購入する以上の快適さや利便性を、新築の1/2~2/3の予算で実現できる可能性があります。
つくば住宅工房では、補助金を活用しながら、お客様の想いを叶える中古住宅+リノベーションをトータルでご提案しています。お気軽にご相談ください。
つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー
二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者
既存住宅状況調査技術者
福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。
新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。
家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。
「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」