中古住宅+リノベーションに新築以上の価値を見つける

中古住宅+リノベーションに新築以上の価値を見つける

投稿日:2025年11月25日 / 最終更新日:2025年11月28日

子どもが大きくなる前に、家族で過ごす“わが家”を持ちたい…。
しかし、いざ現実を見つめると、胸に広がるのは期待だけではありません。
将来への不安と、マイホームの夢のあいだで揺れる気持ちがあります。

「今の物価と住宅価格を見ると、本当に建てて大丈夫なのか不安になる…」

「共働きでローンを組んでも、教育費や老後資金を考えると新築は正直きびしい…」

「希望のエリアに土地が見つからない。あっても高すぎて手が出ない…」

マイホームは“人生で一度の大きな買い物”だからこそ、失敗したくない。
新築の価格に縛られるより、家族の暮らしや教育、将来への備えにお金を回したい。
そんな想いから、「中古住宅+リノベーション」という選択をするご家族が増えています。

ただ、同時にこんな声も聞こえてきます。

「中古+リノベーションで、本当に安心して住めるのか…そこだけが心配」

「安かろう悪かろうではなく、自分たちの暮らしに合った家を賢く手に入れたい」

そんな不安と希望の声に、私たちつくば住宅工房は、たくさん出会ってきました。

最近では条件の良い中古住宅をリノベーションし、将来的に新築を建てる計画を立てる方もいます。
これは、中古と新築それぞれのメリットを活かせる現実的な二段階の住まい方です。 中古住宅購入後にリノベーションの予算、建物の状態、地域の状況などを考慮することで、将来の理想の新築計画に備えることができます。
ただし、中古物件の劣化リスクや瑕疵(隠れた欠陥)の存在、ローン審査の厳しさなど、慎重に進めるべき点もあります。

目次

1.新築価格の高騰と土地不足

近年、新築住宅の価格は建材費や人件費の上昇により高止まりしています。
さらに、希望するエリアで条件に合う土地を探すのは容易ではなく、土地代と建築費を合わせると想定以上のコストになるケースが増えています。

「この予算では理想の家は建てられない…」

そう感じたときに、注目されているのが「中古住宅+リノベーション」という選択肢です。

中古住宅の価格には、土地価格+建物価格が含まれています。
しかし実際には、建物の価値が年数とともに下がるため、土地代とほぼ同額、もしくは土地代以下で購入できる中古住宅も多く存在します。

また、土地を更地にするには、住宅の解体費がかかります。
中古住宅を購入してリノベーションすれば、解体費用をかけずに、既存の構造を活かしながらコストを抑えることが可能です。

2.中古住宅+リノベーションのメリット

中古住宅をリノベーションして暮らすことには、次のようなメリットがあります。
 

(1)費用を抑えて理想の暮らしを実現

  • 建築費を新築よりも大幅に抑えられる
  • 土地+建物込みでも新築よりコストダウンできるケースも多い
  • 補助金・減税制度の活用でさらにお得になる

中古住宅+リフォーム・リノベーションで使える補助金の概要(※年度や時期によって異なります)
 

(2)希望エリアでの家づくりが可能

  • 土地が出にくい人気エリアでも、中古住宅なら購入できる可能性がある
  • 既存住宅の立地を活かして、生活環境を変えずに理想の住まいを実現できる

(3)住まいの性能・間取りを自由に設計

  • 断熱・耐震・バリアフリー性能の向上で新築並みの快適さが実現できる
  • 間取り変更で現代のライフスタイルに合わせた空間にすることができる
  • 古い梁や素材を活かした味わい深い住まいにすることも可能

3.今は中古+リノベーション、不安が解消されたら新築を建てる計画

家づくりは、「今すぐ一度に理想を叶えなければいけない」ものではありません。
最近では、まずは立地や条件の良い中古住宅をリノベーションして暮らし、将来のライフプランが明確になってから新築を計画するという、二段階の住まい方を選ぶご家族が増えています。

  • 将来の教育費や働き方の見通しが立つまで、無理なローンを組まない
  • 希望のエリアに“今”住むことで、子どもの通学や生活環境を優先
  • 家族構成やライフスタイルの変化を見極めてから、新築を建てる

このように、中古住宅+リノベーションであれば、コストを抑えながら快適な暮らしを実現しつつ、将来の選択肢を広げることが可能です。 また、リノベーションした住宅を将来的に賃貸や売却に回すことで、資産として活用するケースも増えています。
「今は中古+リノベーションで現実的に暮らしを整え、数年後に新築を」という計画は、家計にもライフステージにも柔軟に対応できる、賢い選択肢のひとつです。

4.プロのライフプランニング|お金の計画を整理するメリット

条件の良い中古住宅をリノベーションして暮らし、不安や将来の見通しが立ってから新築を計画する――このような二段階計画を立てる際に欠かせないのが、プロの「ライフプランニング」です。
住宅ローン、教育費、老後資金といった長期的なお金の流れを整理することで、今と未来の住まい計画に安心と具体性が生まれます。

家づくりの成功は、建物そのものだけでなく、“お金の計画”がしっかりしているかどうかにも大きく左右されます。
プロによるライフプランニングを受けることで、将来にわたって安心して住まいを考えられるようになります。
家づくりと家計の両面から計画することが大切です。

(1)住宅資金・教育費・老後資金の“見える化”

家を建てるとき、多くの方が不安に感じるのは『将来にわたって家計が大丈夫なのか』という点です。
プロのライフプランでは、住宅資金・住宅ローンの返済・子どもの教育費・老後の生活費などを長期的にシミュレーションし、将来の家計の見通しを“数字”で確認できます。
漠然とした不安が、具体的な判断材料に変わります。

(2)無理のない資金計画で安心できる

新築か、中古+リノベーションか――その判断には「今、いくら使えるか」だけでなく、「将来、どうなるか」という視点が不可欠です。
プロのライフプランでは、収入や支出、ライフイベントを踏まえて無理のない返済計画を立てられるため、焦って新築を建てて家計を圧迫するリスクを減らせます。

(3)家族のライフステージに合わせた住まい計画ができる

ライフプランは、お金の計算だけではありません。
子どもの成長、共働き、介護、老後など、ライフステージの変化に応じて、いつ・どこに・どんな住まいを持つのがベストかを長期的な視点で考えることができます。
これにより、「今は中古+リノベーション、将来は新築へ」といった柔軟な二段階計画も安心して実行できます。

(4)補助金・税制優遇の活用にも強い

プロのライフプランナーは、住宅取得時に使える補助金制度や税制優遇にも精通しています。
知らないまま進めてしまうと、数十万円~百万円単位の機会損失になることもあります。
適切な制度活用を前提にした資金計画は、家計に余裕を生みます。

(5)住まい選びの判断に「安心感」が生まれる

最終的に、新築にするか、中古+リノベーションにするか――どちらを選ぶにしても、プロのライフプランによって「根拠ある判断」ができるようになります。
勢いや感情だけで決めるのではなく、数字と将来像に基づいて家族全員が納得できる選択が可能になります。 プロのライフプランは、住まいづくりを“家計の不安”から“人生の安心設計”へと変える力があります。
「今は中古+リノベーション、将来は新築へ」という二段階の計画を考えるなら、最初の一歩としてライフプランを受けることが何より重要です。

5.「子どものため」を諦めない!建築費高騰の波を乗り越え、中古+リノベで理想のマイホームを実現

あるお客様の物語をご紹介します。
漠然とした不安が解消した、無料診断と丁寧なヒアリングの体験談です。

(1)最初に抱えていた「期待」と「現実」のギャップ

私たち夫婦の願いはシンプルでした。
「子どもが大きくなる前に、庭のあるわが家を持ちたい」「個室を用意してあげたい」。
しかし、現実は厳しかったのです。

建築費が高騰していて、無理をして希望のエリアで新築を建てても、家は狭くなってしまいそうでした。
さらに、中古物件を検討しても、「将来が心配」「この家の性能は大丈夫?」という漠然とした不安が胸に広がりました。

「庭付きの一軒家を諦めるしかないのか…」「このままでは子どもの成長に間に合わない…」という焦りを感じていました。

(2)つくば住宅工房との出会い|中古+リノベーションという確実性

そんなとき、つくば住宅工房さんのホームページで「中古+リノベーション」という選択肢と、「無料の住まいの『健康診断』」の情報を目にしました。
「新築にこだわらなくてもいいのかもしれない」「まずは中古物件の本当の価値だけでも知っておきたい」と思い、相談に伺いました。

担当者の方は、私たちの不安をすべて受け止めた上で、こう言ってくれました。

「新築に縛られる必要はありません。不安を解消し、ご予算内で理想を叶える道は必ずあります。
今は、予算内で選択し、不安がなくなったら、将来、新築をご検討いただくことも可能です。」

この言葉が、私たちに「中古+リノベーション」という新たな希望を与えてくれました。

(3)「理想の暮らし」を実現するための詳細ヒアリング

まず驚いたのは、そのヒアリングの深さです。
単に予算や間取りを聞くのではなく、「休日の過ごし方」「夫婦それぞれのこだわり」「家事の分担」といった、私たちのライフスタイルと価値観に深く踏み込んでくれました。

  • 「子どもが庭で遊ぶ姿」をリビングから見たい
  • 「家事がラクになる動線」にしたい
  • 「趣味のキャンプ道具」を置くスペースが欲しい

この丁寧な対話のおかげで、自分たちが本当に求めている「家」ではなく、「暮らし」のイメージが明確になりました。
同時に、家族の絆が強いことを改めて感じました。

(4)無料診断が「中古物件の不安」を一掃|診断結果と解決策

その後、購入を検討していた中古物件で無料の建物健康診断(現況調査)を実施してもらいました。
特殊な機器を使った診断結果は、詳細な「調査報告書」として示され、私たちが抱えていた不安を、科学的な根拠で一つひとつ解消してくれました。

  • 「構造は大丈夫?」:構造躯体は頑丈で、適切な耐震補強を行えば長く住めると判明。
  • 「冬は寒そう…」:寒さの原因である断熱材の不備を特定。リノベーションで高性能断熱材を導入すれば、新築以上の快適性が実現できると提案される。
  • 「予算が読めない」:事前に劣化箇所と修繕費を明確化。中古物件の価格とリノベ費用を合わせた総額予算が明確になり、資金計画が立てやすくなる。

(5)迷わず「中古+リノベーション」を選んだ理由

無料診断と詳細なヒアリングを経て、私たちは「中古+リノベーション」を選択しました。
その決断の背景には、確かな理由があります。

  • 経済性:建築費高騰の影響を受けず、予算内で希望のエリアと広さを手に入れることができた。
  • 安全性・快適性:診断に基づき、新築以上の耐震・断熱性能を確保できる確信が持てた。
  • 理想の実現:既存の間取りに縛られず、私たち家族だけのオリジナルの動線と空間をデザインできた。

「子どものために」という想いを諦めかけていましたが、つくば住宅工房さんのおかげで、私たちは最高のスタートラインに立つことができました。
もし今、子育て世代で住まい探しに悩んでいる方がいたら、「中古+リノベーション」の可能性をぜひ知ってほしいと思います。

6.「中古+リノベーション」で失敗しないための第一歩

ライフプランで将来の家計を長期的にシミュレーションしたら、次のステップは中古住宅選びです。

中古住宅を選ぶときに欠かせないのが、国土交通省指定のインスペクション(住宅診断)です。
建物の劣化・構造・耐震・雨漏りの有無などを専門家が診断することで、リノベーション計画の精度が高まり、購入後の予期せぬ追加費用やトラブルを防ぐことができます。

(1)不動産会社はインスペクションを敬遠する?

実は、多くの不動産会社はインスペクションを積極的に勧めたがりません。
理由はさまざまですが、代表的なものは次の通りです。

①診断結果によって売買が中止になるリスクがある
雨漏りや構造の不備などが見つかると、買い手が購入を見送る可能性が高くなるため、販売側が嫌がるケースがあります。

②追加工事や価格交渉に発展する可能性がある
インスペクションの結果、リノベーション費用や補修工事が必要になると、価格の見直しや交渉が必要になり、取引が複雑になることを避けたい傾向があります。

③単に知識や経験が少ない
インスペクションの制度や意義を十分理解していない担当者も多く、説明を避ける場合もあります。

(2)買い手主導でインスペクションを!

こうした事情があるからこそ、買い手であるお客様が主体的にインスペクションを依頼することが大切です。
診断結果は、リノベーションの範囲・予算を明確にするだけでなく、安心して住宅ローンを組むうえでも大きな判断材料になります。

インスペクションは、単なる手続きではありません。
それは、「安心して中古住宅を選ぶための“保険”」であり、理想のリノベーションを具現化する「計画の設計図」とも言える大切なプロセスです。 この診断結果があるからこそ、お客様は価格交渉やリノベーションの範囲について、根拠に基づいた判断を下すことができるのです。

7.新築以上の価値を中古住宅に!

中古住宅は“古いから安い”のではありません。
すでにある建物の価値を的確に診断し、お客様の要望する新しい価値を加える。
そうすることで、新築を購入する以上の快適さや利便性を、新築の1/2~2/3の予算で実現できる可能性があります。

つくば住宅工房では、補助金を活用しながら、お客様の想いを叶える中古住宅+リノベーションをトータルでご提案しています。お気軽にご相談ください。

著者プロフィール 
橋本 海知(はしもと かいち)

つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー

国家資格

二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者

技術資格

既存住宅状況調査技術者

福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。

新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。

家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。

  • 専門領域・関心分野
  • リノベーション/リフォーム
  • インスペクション
  • 耐震診断、温熱計算
  • 中古住宅の価値再生
  • 高性能住宅設計
  • 補助金制度活用・コスト最適化
  • 顧客との対話を重視した設計提案

メッセージ

「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」

橋本 海知(はしもと かいち)

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