前回のブログでは、解体工事が完了したところまでをお伝えしました。
建物が解体され、骨組みだけになった現場は、一見すると少し寂しげに映るかもしれません。
ですが、私たちにとっては「これから新しい暮らしがはじまる舞台」としてのワクワクが広がる瞬間でもあります。
現場では、構造の確認と必要な補強が着々と進んでいます。
家族が安心して暮らせるように、まずは見えない部分を丁寧に整える。
これがリノベーション工事において、もっとも大切な基盤づくりです。

解体を終え、骨組みがあらわになった現場。ここから新しい物語が始まります。
今回のリノベーションテーマは「外につながる住まい」。
象徴的な南と東の屋根を延長する施工が、いよいよ始まりました。
この屋根の延長は、外と内をゆるやかにつなぐ大切な仕掛け。
室内にいながら外の気配を感じ、季節の光や風を暮らしに取り込むことができるようになります。

少しずつですが「外とのつながり」を感じられる形が現場に現れてきました。
そして現場では、いよいよ外壁の工事も始まりました。
外壁は、家を守る「鎧」であり、街並みの中で住まいの印象を決める大切な要素です。

次回は、断熱工事や窓工事の様子をお届けできればと思います。
引き続き、現場の変化を楽しみにしていただけたら嬉しいです。施工事例のページでは、過去の施工中の写真を公開しておりますので、ぜひそちらもご覧ください。
今回の舞台は、築39年の木造住宅。クライアント様のお父様がご家族のために建てられた、思い出と歴史が詰まった住まいです。その家を受け継ぎ、今度はご自身たちの理想の暮らしに合わせて「終の住処」として再生させるリノベーションプロジェクトが、本日よりスタートいたしました。
今回のご依頼は、建物の改修にとどまらず、お庭や外構も含めた包括的なリノベーション。建物が持つ重厚で落ち着いたプロポーションを最大限に活かし、それに寄り添う形で外部空間をデザインしています。四季の移ろいを感じられる庭には、和のエッセンスを随所に散りばめ、静寂と風趣に満ちた空間となる予定です。視線の抜け方、植栽の選定、素材の質感──どれも「時間を重ねていく家」にふさわしいものが選ばれています。
そしてもうひとつの大切なテーマが、「猫との暮らし」。ご家族にとっても、猫にとっても居心地の良い住空間となるよう、動線や室内環境に細やかな工夫を凝らしています。暮らしのひとつひとつに優しさと楽しさをちりばめました。
さらに、住宅としての基本性能を高める改修も同時に実施します。断熱性能の向上のために、窓・玄関ドアを最新の仕様に更新し、壁や床下には断熱材を追加。冬の寒さや夏の暑さを和らげる快適な住環境を目指します。また、築年数を考慮し、耐震補強も計画的に実施。これから先の長い暮らしにおいて、安心と安全をしっかりと確保できるよう配慮されています。
本日は、その第一歩となる解体作業が始まりました。長く大切に住まわれてきたお家に敬意を払いつつ、新たな命を吹き込む旅が始まります。工事の進捗は、今後ブログにて随時ご報告予定です。設計者の思い、職人たちの手仕事、そして空間が形を成していくプロセスを、ぜひ一緒に見守っていただけましたら幸いです。