昨日より、いよいよ2階部分の工事がスタートしました。
リノベーションの第一歩は、既存を見直す“解体”から始まります。過去と向き合いながら、新たな未来を形にしていくこのプロセスには、毎回心が引き締まる思いです。

間取り刷新と構造補強の連動
2階も1階同様、大胆に間取りを変更します。それに伴い、既存の柱を一部撤去し、必要な箇所を他の部分で補強するという工事を実施しました。
ここでは、耐震診断ソフトによる最新の分析結果と、現場での職人の長年の経験が融合。数値だけでは見えない“勘と感覚”が生かされる瞬間に、リノベーションの奥深さを感じます。

段差のない暮らしへ
昔の住まいに多く見られる「框(かまち)」という部材。扉の下に設けられたこの段差は、かつては当たり前のものでした。
今回はその段差をすべて解消し、バリアフリーでなめらかな動線を目指します。世代を超えて暮らしが続いていく住まいだからこそ、安心と快適さを見つめ直すことが大切です。
傾きの調整と床の再構築
また、古い家でよくある「床の傾き」も確認されました。実際に歩くと体感できる程度だったため、可能な限り精密に調整を進めています。
解体で見えた構造の健やかさ
天井も新しいクロスを張る前に下地を作り直す必要があるため、まずは解体作業を行いました。構造材が露わになり、劣化状況を丁寧に確認したところ、躯体に著しい劣化は見られませんでした。
これは、かつてこの家を大切に使い続けてきた方の想いの蓄積だと感じます。
これから、新たに床・壁・天井を丁寧に作り上げていきます。
“家族の記憶を引き継ぎながら、新しい暮らしを紡いでいく”——そんな「住み継ぎ」の物語が、着実に形になってきました。
次回のレポートでは、この住まいをどんな家族に“バトン”として手渡していくのか、その未来の風景にも少し触れてみたいと思っています。どうぞお楽しみに。
我孫子市で進行中のリノベーションプロジェクト「バトンリレーの家」は、1階の工事がいよいよ大詰めを迎えております。
このプロジェクトは、お施主様がお住まいになりながらの工事ということで、一部屋ずつ慎重に進めており、現在1階部分はクロス工事を残すのみとなりました。


1階の工事が完了次第、2階の荷物を1階へ移動し、いよいよ2階の工事がスタートいたします。
通常よりも工期が長くなる上に、工事中の音や荷物の移動、さらには一時的にお風呂やトイレのご使用が制限される場面もあります。
そのため、お施主様のご協力が何よりも大切です。
O様には、これまで多大なるご理解とご協力をいただいており、心より感謝申し上げます。
内窓も一部設置され、防音効果が実感できるようになってきました。すべての内窓が設置されれば、防音性能の向上は間違いないでしょう。
また、これまで区切られていた空間がひとつにつながったことで、風通しが大幅に改善され、エアコンがなくても快適に過ごせる空間へと生まれ変わっております。
なにより、私もO様も「こんなに広かったっけ?」と感じるほど、開放感のある空間になったことが何よりの喜びです。


現在はまだ床が養生シートで覆われておりますが、これを剥がす日が待ち遠しくてなりません。
今後は、2階工事の進捗についても随時お届けしてまいりますので、どうぞお楽しみに。
我孫子市のリノベーションにおいても、インスペクションを実施いたしました。
以前のブログでも、お話しいたしましたが、つくば住宅工房では、お問い合わせからインスペクションとインスペクション報告書と工事方針のご提案まで、費用をいただいておりません。
費用をいただかない理由は、その代わりとなる調査データをいただいているからです。
建物の状態は、築年数、工法、立地環境、周辺環境、建物の仕様、施工会社、家族構成、地盤の状態、など様々な条件によって、異なります。状態が違えば、対処すべき方法も違います。その建物にとって、最善の方法を高い精度でご提案するために、私たちにとって、調査データは、宝です。
精度の高いインスペクション、調査報告、工事方針のご提案をご提供するために、調査費用の代わりに調査データをいただいております。
話は、戻りまして、我孫子市のリノベーションで、実施いたしましたインスペクションにて、お風呂回りと和室にシロアリの被害を発見いたしました。そして、シロアリ駆除、腐食している部材の交換を工事方針の一つとしておりました。
先日、お風呂解体を行い、シロアリ被害の状況があらわとなりました。

こちらがシロアリの被害状況です。
土台の下半分がシロアリに食べられてしまってます。
浴室は、家の中で一番、湿気が溜まりやすく、特に今回のような床、壁がタイル張りになっている施工バスと言われるタイプがシロアリ被害が特に多いです。
フローリングが張られている床は、一般的に床下空間があるため、換気され、湿気が溜まりにくい構造となってますが、タイル張りの床の場合、床下空間がなく、モルタル、コンクリート、砕石もしくは土で埋め固められております。そのため、タイルより下に水が入ってしまった場合、外に出口がないため、湿気がどんどん溜まり、土台や柱が水分を吸ってしまい、腐朽菌が発生し、シロアリが侵入し、食べられるということになるわけです。

シロアリも確認しました。繁殖開始してますね。
とはいえ、床下空間があるから、湿気が溜まらないというわけではありません。
以前のブログでシロアリについて、解説いたしましたが、今でこそベタ基礎と言われる、床下の床面がコンクリートで施工される方法が一般的になってますが、昔は、布基礎と呼ばれるTの字を逆さまにした形の基礎が主流でした。布基礎の場合の床面でもコンクリートで施工されているケースもありますが、多くは、土や防湿シートです。防湿シートを敷いていれば、地面からの湿気を抑えられますが、土が露出したままの状態では、湿気の影響をまともに受けてしまうため、シロアリにとっては、絶好の環境になります。定期的に床下を点検して、湿気を逃がす処置ができれば、シロアリ被害にあいにくいかもしれませんが、なかなかそこまで手が回りませんよね。
出来れば、床下にコンクリート、防湿シートを施工する、調湿材を敷くといった、湿気が上がりにくい処置をしていただくのがお勧めです。
以外に多いのが、住み始めてから一度もシロアリの予防工事をしていないケースです。
1回のシロアリ予防工事の費用は、25~35万で済みますが(30坪前後の2階建て住宅の場合)、シロアリ被害にあってしまうと、その費用では済まないケースが大いにあります。
悪いことはいいません。このブログを見て、床下を一度も調査してもらったことが無いのであれば、早急に専門業者に点検してもらってください。
つくば住宅工房では、リアルタイムの調査報告を取り入れております。床下調査についても、床下のお写真をその場でご確認いただける仕組みとしておりますので、ご安心ください。
本格的に梅雨入りする前に、繁殖する前に、インスペクションを。
住みながらリノベーションということで、一部屋ずつ工事を進めて、LDKの半分とお母様のお部屋とお風呂まで、工事が完了いたしました。
半分が完成したLDKには、南のお庭から自然光が程よく室内に流れこんで、眠りへと誘われるような、自然と落ち着ける空間となりました。

O様から現在の暮らしへの不満点の中に、日中、照明を付けていないと暗いとお伺いしておりましたが、改修前のLDKがどうなっていたかについて、まずは、土地と建物の関係性からお話ししたいと思います。
太陽に向かって、縦長の敷地になっており、北側に駐車場、南側にお庭、中央に建物という配置になっております。
南のお庭に面する和室が2間と隣接して、北側にLDKが縦長に配置されておりました。南側のお庭は、奥行きが8mもあり、隣地の建物に日が遮られるという条件もなく、十分に明るい空間となるはずですが、改修前は、南側に面している縁側そして、和室が2間、その奥にLDKという構成となっており、家の中央に配置されていたために十分な自然光が得られませんでした。
それならば、一層のこと、LDKを南に持っていこうということで、LDK以外の必要な空間と暮らし方に配慮した、部屋配置、お風呂を0.75坪から1坪サイズへ大きくするなど、いろいろなご要望を整理して、ご提案させていただきましたリノベーションプランにご満足いただき、つくば住宅工房にご依頼いただくこととなりました。
活用しきれていなかった面積もフルに活用し、収納量も増やすことが出来ました。
少しずつ新たな暮らしに向けて、家も住まい手も馴染んでいけるのが、住みながらリノベーションのいいことなのかもしれません。
本日は、当初から判明していた、浴室周りのシロアリ被害が解体工事によって、露わとなりましたので、写真とともにシロアリによる被害について解説する予定でしたが、いつものことながら長くなってしまいましたため、次回と致します。
本日は、バトンリレーの家の工事進捗を確認してまいりましたので、お伝えしたいと思います。
電気屋さん、設備屋さんも入って、お家の中は、まさに戦場でした。
今回は、住みながらの工事ということもあり、一部屋ずつ仕上げていくような流れになります。
そのため、早い段階から電気屋さんや設備屋さんが工事をしているわけです。
職人さんは、熟練された方々で、何事もなく作業を進めており、改めて職人さんのすごさを思い知らされました。
新築と違い、リノベーションの場合、すでに出来上がっているものに、手を加えるわけですから大変です。
工事前の状態からだいぶ変わってきて、ますます完成が楽しみです。
それと、和室と和室の間にあった「欄間(らんま)」をどう再利用するかをお客様と検討しましたが、まだいい案が思いついておりません。今では、あまり見なくなった欄間ですが、職人さんの技術が詰まっている、その欄間は、とても美しく、ずっと見ていられます。
まだ時間がありますので、なんとかこの美しい欄間を昔の思い出とともに現代に残す策を考えたいと思います。
勿体無いだけで終わらせない
家族の想いを継承する
完成した際には、改めてブログにて、ご紹介したいと思いますので、みなさまも楽しみにお待ちください。
みなさま、こんにちは。
本日より、新たなリノベプロジェクトが着工いたしました。
「バトンリレーの家」
築37年の木造住宅のリノベーションになります。
大工さんだったお父様が建てられたお家をお嬢様が継承されて、今回、リノベーションをすることとなりました。
38坪と大きいお家ですが、昔ながらの6畳と8畳の和室があり、使いきれていない空間がございました。
今の家族構成と暮らしの変化に合わせて、間取りを一新します。
また、地震へのご不安もあり、耐震工事も行います。耐震補強の設計の際に弊社では、ホームズ君という耐震診断ソフトを用いて、耐震補強計画を行っております。耐震補強については、またの機会にお話ししたいと思います。
今回は、住みながらの工事ということで、お施主様のご協力のもと進めてまいります。
工事の進捗を施工事例でも掲載してまいりますので、お楽しみに。