2025.10.10
前回は「屋根材」についてお話ししました。
今回は、家の印象を大きく左右する外壁材について、
代表的な種類とそのメンテナンス方法を解説していきます。
外壁は、日々の雨風・紫外線・温度差など、過酷な環境にさらされています。
そのため、定期的な点検やメンテナンスを怠ると、ひび割れ・コーキング劣化・雨漏れなどの原因になります。
そして外壁も屋根と同様、使われている材料によってメンテナンス方法や周期が異なるのです。
まずは、自分の家の外壁がどんな素材なのかを把握することから始めましょう。

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現在、最も多く使われている外壁材です。セメントを主成分とし、デザインシートを貼り付けたボード状の材料で、
デザインの豊富さとコストのバランスが魅力です。
表面の塗膜が紫外線で劣化すると防水性が落ち、内部への水の侵入を招くことも。
チョーキング(白い粉が手につく現象)が出たら、塗り替えのサインです。


近年人気が高まっている金属製の外壁材。軽量・耐久性・デザイン性に優れ、モダンな外観によく使われます。
断熱材一体型の製品も多く、住宅性能を高めやすいのも特徴です。
汚れが付きにくく、ランニングコストも低めですが、
海沿いや豪雪地帯ではメンテナンス周期が短くなる場合もあります。

サイディングが普及する前に多く使われていた外壁材で、職人の手仕事による塗り壁仕上げが特徴です。
デザインの自由度が高く、重厚感のある仕上がりが魅力です。
ヘアクラック(細かいひび割れ)を放置すると、水が侵入し内部の劣化を早めます。
早めの補修と防水塗装が長持ちのポイントです。

高級感のある外観が人気のタイル外壁。耐候性・耐久性が非常に高く、メンテナンス頻度は少なめです。
ただし、目地や下地のメンテナンスは必要です。
タイル自体は長持ちしますが、下地モルタルの劣化や地震による浮きには注意が必要です。
外壁は「家の顔」であると同時に、雨風から家を守る鎧のような存在です。
見た目がきれいでも、内部が劣化していることは珍しくありません。
ご自身で素材が分からない場合は、専門家による無料点検がおすすめです。
つくば住宅工房では、素材の特定から最適なメンテナンス方法までご提案いたします。
ぜひお気軽にお問い合わせください。