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建築は詩——一生の60点に寄り添う空間へ

2025.07.06NEW

みなさま、こんにちは。
つくば住宅工房の橋本です。新しく建てるのではなく、今ある家を、これからの暮らしに合わせて整えていく。
そんなリフォーム・リノベーションの道も、いいもんです。建築家と一緒に、わたしたちができることを考えながら、このブログに日々のことを綴っています。


 

建築家、吉村順三という人物をご存じでしょうか。
静けさの中に深さを湛えた作品を多く手がけられた彼は、暮らしに寄り添う建築のあり方を、生涯を通して追い求めてきました。
そんな吉村さんが遺した一冊に『建築は詩』という本があります。私にとっては、折に触れて読み返す大切な一冊です。

この本を通して、私は「建築とは何か」を考えさせられました。
それは形でも機能でもなく、感情に語りかける力のようなもの。
今日は、この本から感じ取ったこと、そして日々の暮らしにそっと寄り添う空間について、少しお話しさせていただきたいと思います。

 

1. 建築は感情に寄り添う詩である

建築には、感情に語りかける力があるのだと、吉村順三さんの『建築は詩』を読んで感じました。 形や機能だけではない、もっと奥深い何か。それは、暮らす人の毎日をそっと包み込む、静かな詩のような存在かもしれません。 設計者の想いは、図面の線を越えて、住まい手の日常にやさしく染み込んでいくものだと思うのです。

2. 一生の60点に寄り添うということ

私は、建築の価値とは一瞬の華やかさではなく、日々を穏やかに支える力にあると考えています。 100点の感動を一度味わうよりも、60点の感動がずっと続いていく方が、暮らしにとって本当の意味で必要なのではないでしょうか。 その60点は、使い続けたくなる心地よさ。長くそこに居たいと思える、静かな信頼です。

3. 普遍性を紡ぎ出す建築家の力

普遍的な空間をかたちにするには、知識だけでなく経験、そして深い想像力が必要です。 世界の建築を知り、日本の感性に触れ、多様な文化に目を向けてきた建築家だからこそ、現代の暮らしにふさわしい空間を編み出せるのだと思います。 住まい手の中にある言葉にならない感情を、丁寧に汲み取りながら、かたちにしていく——それこそが建築の知性であり、建築家としての誇りなのかもしれません。

4. 建築家は感情の翻訳者

建築家という存在は、図面を描く人というだけでなく、人の暮らしと感情を見つめ、空間というかたちにして届けてくれる存在です。 “この人にとって、どんな時間が心地よいのか” “この家族にとって、どんな場所が安心になるのか” そんな問いを重ねながら、感情に寄り添う設計を生み出してくださるのです。

5. 暮らしの提案に、そっと問いかけてみる

私たちが暮らす場所は、日々の心の在り方をそっと支えています。 だからこそ、建築家に問いかけてみたくなるのです。 もし私だったら、どんな暮らしを提案してくれるのだろう、と。

建築家が提案する建築とは、家とは、暮らしとは何か聞いてみたくなりませんか?

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