2025.03.20
つくば市や守谷市、八千代市や船橋市、印西市などで住宅を取得される際、大概の方は住宅ローンを利用される、またはされた方が大半なのかなと思います。
不動産業界から住宅業界に至るまで、おかげさまでたくさんのお客様に恵まれて参りましたが、現金でお求めになられた方は、限られた方だった印象です。
その代わり、リフォーム リノベーション業界では、住まいを取得する際に、相続という方が増えた印象があります。
団塊の世代がまもなくほとんどの方が職から離れ、相続される方や、生前贈与をご検討される方も増えてきたのかなと推察します。
この際、住宅ローンに目を向けてみましょう。
金融業界で今までの木造建築に於ける価値が担保されていた期間は、およそ長くて30年と聞いております。
かく言う住宅ローンは、価値のあると言われる30年より5年ほど長い35年ですよね。
なぜ金融業界は木造建築に限り、価値のある期間が30年と言う見方をしていたのでしょう。
2025年4月から省エネ基準や、住まいの恒久性を鑑みて、4号特例と言われる緩和施策に制限を設け、あらゆる住宅に構造計算を必須と致しました。
1981年和暦では昭和61年6月から新耐震基準が適用されましたが、地震大国日本では、地震の際人が脱出できる時間にもう少しゆとりが必要で、街並みから見たら崩れて再建が必要な住まいを減らす必要がある様です。
また、省エネに関しては、断熱性能が規定値よりあるかないかを説明義務とし、また、断熱性に優れ創エネ性のある住宅には特に手厚い補助を出していただけるようになりました。
世界から見た日本の住まいは、サッシだけ見ても一枚ガラスが今だに横行してるのは、アジアだけで見ても日本くらいと言われております。
サッシ周りの断熱が弱い事による現象と致しましては、朝起きると窓周りの結露に悩まされた方も少なくないのではないかと思います。
結露は、実は壁の中でも起きており、それが躯体を腐らせ、シロアリを呼び、価値ある期間が少ないものとして判断される一つの理由になっている様です。
金融機関の査定基準、例えば住宅ローン審査の個人情報へのスコアリングや、担保基準は概ねオープンにはされておらず、ごく一部の金融に長けた方による鋭い推察が的を得ている傾向により、我々も机上で判断しているほどオープンではないものである前提で、木造の担保期間は概ね30年なのではないか、という推察でしかありません。
が、築30年の中古住宅を住宅ローンを利用して取得しようとした場合、土地の担保評価に審査の重きを置かれるのは確かです。
やっと支払い終えた住宅ローン、実は終わる頃には金融機関が想定するように、相当に痛んでいる事がほとんどなのです。
特に屋根などは傷み放題だったり、取得時の建築ラッシュにかまけて、とんでもない仕様で建てられてしまった方、あり得ない防水にもかかわらず奇跡的に雨漏れしないできたお住まいを私たちは見てきております。
人の体も同じようなもので、一息ついたら体の痛みを感じるようになり、病院行って検診受けたら病気が見つかった、なんてお話も伺います。
キッチン変えたり、お風呂を新しくしたい気持ちは痛いほどわかります。
そこでまずは一歩立ち止まり、信頼のおける設計事務所や、建築士の居る工務店、またはインスペクションと言われる住宅調査の専門家に有料となりますが住まいの検診をご依頼されることを強くお勧めします。
工務店は大概建築士が居り、調査は無料でやってくださるはずです。
リフォーム リノベーションをする際、皆様ご予算が青天井という方は少ないですよね?
かならず予算は存在し、少しでも安く、少しでもお得に、当たり前ながら施工不良なんてあり得ない、そんなお気持ちなのではありませんか?
予算内で、あれもこれもと詰め込んで、リフォーム会社の担当も必死で契約もらおうとしますよね。
その結果、水まわりなどは特に工事のタイミングで不朽が発見されて、予算に改修費用は見込まれておらず、苦い思いをされてしまった話がリフォームへの恐怖につながっている、そんな一面もあるのかなと思います。
ですから、まずは住まいの検診です。
どこがどの様に傷んでおり、改修にいくらほど見込むべきか、そのうえでどれくらい予算に余裕があるのかで、やれるリフォームの範囲もおのずと見えてきます。
言い訳に聞こえてしまうでしょうが、調査しても病院のレントゲンやMRIの様に全てが見えるわけではありません。ただ、重要な部分で多大な費用がかかる部分は、前もって予見することは可能かと思います。
まずは住まいの検診。
リフォーム リノベーションの前に一度おすすめです。