みなさま、こんにちは。
先日、久々に福島の実家に帰省してきました。
かなりご無沙汰しておりましたので、両親と近況報告をしあったのですが、一昨年に他界した父方の祖父の話になり、自身の仕事に深く関係する事でもありましたので、その事についてお話したいと思います。
祖父は、脳梗塞を患ってから麻痺が残ってしまい、それから私の両親と一緒に生活するようになりましたが、その前は自営業で焼き鳥屋さんを営んでいたようです。
祖父は、学校の休みになると私と私の弟を回転ずしへ連れて行ってくれました。
今でも回転ずしへ行くと祖父のことを思い出します。
楽しい思い出をたくさん残してくれました。
と同時にできれば残してほしくなかったこともございます。
仕方のないことではありますが、何が残されるのかを事前に知っていれば、対策も打てたのかなぁと思います。
故人に対して、言うべきことではないという意見も当然あるかと思いますが、書かせていただきたいと思います。
一緒に暮らす前は、祖父は持ち家で生活をしていたそうです。
何度か行った記憶はあるものの、鮮明に覚えていないのですが、いわゆる昔ながらの一軒家です。
祖父が建てたお家なので、もちろん名義は祖父なのですが、ややこしいのはここからで、土地は、親族の名義になっていたことです。
要するに借地に家を建てている状態ですね。
更地にして返さなければいけなくなったため、今回の場合、結果的に私の父の責任で建物を解体して更地にする必要があるのだということを父から聞きました。
解体費用だけでも200~300万はかかります。
できれば事前に知っておきたかったことです。
これは、私個人の感覚ですが、生前のうちから相続の話をするのってなんだか気が引けるというか、縁起が悪いというか、とにかく話がしにくい話題です。
ですが、相手のことを思えば、必ず生前のうちに整理、共有をしておくべきだと思います。
今回のことでより強く思いました。
心無いからすることではなく、心あるからこそしっかりとお互いで話し合いをするのではないでしょうか。
とはいっても、生前贈与や相続関係は、とても難しい内容です。
第三者の専門士を間に入れて話し合いをすることをお勧めいたします。
弊社でもパートナーとして、不動産相続専門士のご紹介ができますので、お気軽にご相談ください。
今あるものを活かして、さらなる価値をつくるリノベーションと同じく、ご両親が大切にしてきたものを次の世代が大切に受け継ぎ、さらに次の世代へと受け継いでいく、大切で、あたたかな行為であるとわたしたちは考えます。
つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー
二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者
既存住宅状況調査技術者
福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。
新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。
家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。
「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」