2025.05.02
みなさま、こんにちは。
つくば住宅工房の橋本です。
前回に引き続き、インスペクション-外部調査編をお送りしたいと思います。
本日で、外部調査編は、完結となります。
調査の話ばかりで、飽きられていないか心配ではありますが、調査内容を知ることで、身近に感じていただけると思います。ぜひ、最後までご覧いただけますと幸いです。
外壁の次は、屋根の調査です。
みなさまは、住宅の屋根といえば、どんな形や素材を思い浮かべますか?
最近では、技術が進歩して、軒の無い屋根の建物があったり、耐久性の高い、ガルバリウム鋼板の屋根材が主流になっています。
屋根は、外壁を雨や風から守ったり、室内への直射日光を調整する役割を持っています。
直射日光に対しては、窓ガラスや断熱材の性能が向上し、屋根で遮蔽(直射日光を遮ること)せずとも、室内環境を快適にすることが、可能となってきましたが、毎年のように最高気温が更新され、改めて、屋根、軒の重要性が高まってきております。建てる場所の環境や状況に合わせて、屋根の形や軒の長さ、窓の大きさや位置を変えて、日射をコントロールすることで、自然エネルギーを最大限活用するパッシブハウスという、住宅も増えております。
少し、お話が逸れてしまいましたので、調査に話を戻したいと思います。
つくば住宅工房では、ドローンを使った屋根調査を行っております。
国の重要施設や空港付近など、ドローンが飛ばせないエリアもございますので、事前に確認し、近隣の方へもお声がけをした上で、調査を行います。
ドローンのカメラを通して、屋根の劣化状況を確認します。
真上から建物を見たときの家の形ですが、近年の建物の形と比較すると、昔の家は、凸凹が多い傾向にあります。
凸凹が多くなると屋根の形も複雑になり、角や隅の部分も多くなります。
こちらの写真は、我孫子市で調査をご依頼いただいた建物をドローンで撮影した写真になります。
この角や隅は、屋根と屋根を合わせておりますので、屋根の防水が機能しなくなると、雨漏れがしやすいばしょになります。
これは、外壁にも同じことが言えます。
また、多く劣化が多くみられる部位としては、屋根の先端部分です。下から屋根の先端を除くと、屋根の合板材が見えている建物も多くあります。風が強い時の雨の場合、雨が舞い上がって、合板材に当たり、雨を吸ってしまい、腐食しているケースがあります。
こちらは、千葉市にて建物調査のご依頼をいただいたお家の軒先の写真です。
合板が見えますでしょうか?
一番に雨や日光の影響を受ける部分ですので、メンテナンスがとても重要になります。
屋根の塗装だけで済めば、御の字です。
屋根の状態から、塗装や吹替、カバー工法など、ご予算に合わせたベストな工事方針をご提案いたします。
屋根の吹替は、下地合板からやり替える必要が出てくるケースもあり、塗装の4~5倍になりますので、そうなる前に調査を行い、メンテナンスすることを強くお勧めいたします。
最後に、屋根の調査に関して、「スーパーサラリーマン」のニュースが記憶に新しいと思います。
点検商法でリフォーム詐欺を行っていたニュースは、私たち建設業界にも大きな影響を与えました。
私たちの調査では、建築士である私と、今回であれば、屋根の専門業者によるプロ集団で調査を行っております。また、調査にドローンのリアルタイムのカメラ映像を一緒にご覧いただくなど、ご依頼者様にご安心いただける調査方法としております。
本日で「外部調査編」は、完結となります。
次回、「室内調査編」をお届けしたいと思います。
いつも、最後までお読みいただきありがとうございます。