2025.05.20
みなさま、こんにちは。
つくば住宅工房の橋本です。
プロジェクトが始動致しましたテーマ「暮らしを楽しむ、延びやかな家」リノベーションでのインスペクションの内容を少し、お届けしたいと思います。
インスペクションの結果、屋根と耐震への対策、処置が必要ではないかと判断致しました。
まず、屋根について。
築39年となると、経年劣化は、付きものです。
苔がついてしまっている状態でしたので、洗浄したのち塗装、もしくは、屋根の葺き替えが必要かなと思われます。
それよりも対策が必要だと思われるのは、雨樋です。
一般的にな雨樋は、屋根の先端にある鼻隠しと呼ばれる部位に取り付けられています。つまり、屋根と雨樋は、別々の部材になっているということです。
今回の建物は、屋根と雨樋が一体で作られている内樋(うちどい)と呼ばれる作りになっておりました。
外から見ると樋が隠れている見えないため、すっきりとしたデザインとさせることができます。
その反面、樋の防水が機能しなくなり、樋より、内側に雨が染み込んでしまった場合、建物躯体に影響を及ぼす可能性が潜んでおります。
雨漏れしている様子がないか、天井点検口から目視確認を行いました。まだ建物内への影響は、確認されませんでしたが、樋自体は、経年劣化しておりましたので、対策が必要になります。
今の内樋を修繕することも検討いたしましたが、メンテナンス性も考慮し、今回、内樋から一般的な屋根と樋を別々にした作りに作り変えるご提案を致しました。
屋根は、上から見下ろさなければ見えない部位になりますので、お住まいの方が屋根の異常を早期に見つけることが非常に難しいです。
つくば住宅工房では、屋根の調査をドローンにて上空から確認いたします。また、ドローンのリアルタイムの映像を一緒にご覧いただきながら、現況をご説明させていただいたおります。
「内樋じゃないから心配ない」と思われたみなさま、それは違います。
雨樋は、屋根に降った雨水を地上や下水へ排水するための仕組みとなっております。「軒樋→集水器→縦樋」の仕組みが正しく機能していない場合、雨漏れの原因につながる可能性があります。
例えば、集水器が破損している場合、集水器から雨水が漏れて、ひび割れしている外壁にあたり、そこから雨漏れが発生することがございます。
雨樋は、とても重要な役割を持っているのです。
みなさま、雨樋のメンテナンスされてますか?
していないという方、いらっしゃいましたら、ぜひつくば住宅工房のインスペクションを受けられることをお勧め致します。