2025.07.04NEW
みなさま、こんにちは。
つくば住宅工房の橋本です。新しく建てるのではなく、今ある家を、これからの暮らしに合わせて整えていく。
そんなリフォーム・リノベーションの道も、いいもんです。建築家と一緒に、わたしたちができることを考えながら、このブログに日々のことを綴っています。
先日、地鎮祭が執り行われた阿見町の新築プロジェクト。
あの日の澄んだ空気を思い返しながら、ついにこの日を迎えました——上棟の日です。
地鎮祭を迎えた時以上に、胸の奥に込み上げてくるものがありました。
図面の中にあった住まいが、職人の手によって空間として立ち上がっていく瞬間。それは、いつ見ても心が震える光景です。
当日は総勢8名の大工さんが集まり、手際よく柱や梁が組まれていきました。
その様子は、ただの工程を超えて、新しい風景が形づくられていく場面でした。
そして私の中で、上棟といえば必ず思い浮かぶ音——玄能が木材を叩くあの音。
「カン、カン…」と響くその音は、不思議なくらい心を躍らせてくれます。
未来の暮らしが、そのリズムとともに始まっていくような気がするのです。
お昼には、お施主様のご厚意で美味しいお弁当をご用意いただきました。
炎天下を想定してテントまで設置してくださり、心遣いに感動した時間でした。
ご家族の気持ちとともに、この住まいも少しずつ形になっていくのだと、改めて感じました。
新たな住まいを手がけられること、その始まりに立ち会えることへの感謝を、改めて胸に刻みました。