2025.07.29NEW
みなさま、こんにちは。
つくば市で戸建住宅のリノベーションをご提案しております、つくば住宅工房の橋本です。
新しく建てるのではなく、今ある家を、これからの暮らしに合わせて整えていく。
そんなリフォーム・リノベーションの道も、いいもんです。
建築家と一緒に、わたしたちができることを考えながら、このブログに日々のことを綴っています。
今回の舞台は、築39年の木造住宅。クライアント様のお父様がご家族のために建てられた、思い出と歴史が詰まった住まいです。その家を受け継ぎ、今度はご自身たちの理想の暮らしに合わせて「終の住処」として再生させるリノベーションプロジェクトが、本日よりスタートいたしました。
今回のご依頼は、建物の改修にとどまらず、お庭や外構も含めた包括的なリノベーション。建物が持つ重厚で落ち着いたプロポーションを最大限に活かし、それに寄り添う形で外部空間をデザインしています。四季の移ろいを感じられる庭には、和のエッセンスを随所に散りばめ、静寂と風趣に満ちた空間となる予定です。視線の抜け方、植栽の選定、素材の質感──どれも「時間を重ねていく家」にふさわしいものが選ばれています。
そしてもうひとつの大切なテーマが、「猫との暮らし」。ご家族にとっても、猫にとっても居心地の良い住空間となるよう、動線や室内環境に細やかな工夫を凝らしています。暮らしのひとつひとつに優しさと楽しさをちりばめました。
さらに、住宅としての基本性能を高める改修も同時に実施します。断熱性能の向上のために、窓・玄関ドアを最新の仕様に更新し、壁や床下には断熱材を追加。冬の寒さや夏の暑さを和らげる快適な住環境を目指します。また、築年数を考慮し、耐震補強も計画的に実施。これから先の長い暮らしにおいて、安心と安全をしっかりと確保できるよう配慮されています。
本日は、その第一歩となる解体作業が始まりました。長く大切に住まわれてきたお家に敬意を払いつつ、新たな命を吹き込む旅が始まります。工事の進捗は、今後ブログにて随時ご報告予定です。設計者の思い、職人たちの手仕事、そして空間が形を成していくプロセスを、ぜひ一緒に見守っていただけましたら幸いです。