2025.09.20
つくば住宅工房の橋本です。
つくば住宅工房では、「住まいを通して、その人らしい豊かさを一緒に探して、見つけて、形にしていく」ことを大切にしています。家づくりって、ただ住む場所を作るだけではなく、その人やご家族の人生に深く関わる大切なプロセスです。私自身、住まいをつくる仕事に長く携わってきましたが、そのたびに「暮らしが変わると、人生がもっと豊かになるんだな」と感じています。
このブログでは、そうした日々の活動や気づきをお届けしていきたいと思っています。
いいリノベーションってなんだろう?
最近、住宅業界では「新築を建てたい」という方が減ってきているんです。
金利の上昇や物価の高騰が大きく影響しているのは、みなさんも感じているところではないでしょうか。
そんな中で注目されているのが「リノベーション」。
中古住宅を買って、自分たちらしく手を加えて暮らす。これが今、少しずつ広がってきています。
でも「リノベーション」と聞くと、
「古い家に手を加えても限界があるんじゃない?」
「新築と比べるとどうしても劣るんじゃない?」
そんなイメージを持つ方も少なくないと思います。
今日は、そんなリノベーションのイメージをちょっとでも変えて、前向きに考えていただけるきっかけになればと思ってお話しします。
新築に劣ると思われがちなこと
よく言われるのが、
このあたりですよね。
でも実は「新しいか古いか」だけで判断できるものじゃないんです。
たとえば法隆寺。築何年だと思いますか?
なんと1300年。しかも木造です。
地震や台風など、数々の自然災害に耐えてきて今も残っている。
それなのに「築年数が古いから寿命が短い」と中古住宅は判断されてしまうんですよね。
違いがあるとすれば、「ちゃんと手入れをしてきたかどうか」。
つまり、手入れがされている中古住宅を選ぶことが、いいリノベーションの大事なポイントなんです。
ただ「いい家かどうか」を見極めるのは、正直プロじゃないと難しい。
だからこそ、インスペクション(住宅診断)をしてくれる会社に相談することが大切です。実績があるかどうか、必ず確認してくださいね。
性能はどうなの?
木造住宅の柱の太さや配置って、昔も今も実はそんなに変わってないんです。
違うのは「構造の考え方」や「耐震金物」などのプラスαの部分。
だからこそ、今の技術を加えれば古い家でも新築と同じレベルの耐震性能を実現できます。
断熱だって同じ。高性能な断熱材や窓を使えば、今の環境に合わせた快適な住まいに生まれ変わります。
自由度について
「新築は自由に作れるけど、リノベーションは制約が多いんじゃない?」
そう思われがちですよね。
確かに、柱や梁など「取れない部分」はあります。
でもだからといって「理想の家ができない」とは限りません。
そこを考えるのが、私たち住宅会社や工務店の役割。
みなさんにお願いしたいのは、「どんな暮らしがしたいか」「どんな幸せを感じたいか」をたくさんイメージしていただくことです。
「でもイメージするのって難しい…」
そう思う方も多いですよね。
そこで私たち つくば住宅工房 の出番です。
これまでの人生での体験や、今の悩みや将来の不安、楽しいことや苦手なこと…そういった一つひとつを対話を通して見つけ出し、住宅という形にしていく。
これが私たちの一番得意なことなんです。
リノベーションだからこそできること
世間一般で言われる「いい家」ではなく、その人にしか感じられない「豊かさ」を実現する。
これがリノベーションの大きな魅力だと思います。
そして、中古住宅には新築にないものがあるんです。
それが「趣(おもむき)」という形のない価値。
現代社会はものすごいスピードで動いていますよね。
そんな時代だからこそ、心から安らげる場所が必要だと感じます。
新しく作られたものではなく、長い時間を経て蓄積された趣のある住まい。
それを活かせるのがリノベーションなんです。
私たちは、これからの住宅の選択肢としてリノベーションはとてもいい方法だと思っています。
少しでも興味を持っていただけたら、ぜひお気軽にご相談ください。