寒い。間取りが使いにくい。水回りも古くなってきた。地震のことも気になる。もう建て替えたほうがいいのでは。そう考えるのは自然なことです。
ただ、結論を出す前に、少し考えてみてほしいことがあります。
もし今の家を全部なくして、新しい家にするとしたら。なくなったら少し寂しい、と思うものは何でしょうか。
庭かもしれません。窓かもしれません。昔から使っている建具かもしれません。家族が自然と集まる場所かもしれません。言葉にはしにくいけれど、この家だから落ち着く。そういうものもあるでしょう。
反対に、「これはもう、なくなっても困らない」というものもあるはずです。使っていない部屋。暗い廊下。家事のたびに遠回りする動線。
一つずつ挙げてみると、残したいものと、変えたいものが少し見えてきます。実際の家は、「全部残す」か「全部壊す」かの二択ではありません。骨格は活かして間取りは変える。水回りは新しくして、建具は残す。そういうこともできます。
もちろん、気持ちだけで残すことはできません。「残したい」という気持ちと、「残せる状態なのか」という事実は、分けて調べます。調べた結果、建て替えたほうがいい家もあります。
壊す前に一度、家を見せてください。それから決めても遅くはありません。