カーボンニュートラルな自然素材

カーボンニュートラルな自然素材

投稿日:2025年5月22日 / 最終更新日:2025年5月22日

みなさま、こんにちは。

つくば住宅工房の橋本です。

 

いろんなところで、「カーボンニュートラル」という言葉が見聞きされるようになりました。

 

カーボンニュートラルとは、二酸化炭素(CO2)をはじめとする温室効果ガスの排出量と吸収量を全体としてゼロにする状態を指します。つまり、排出せざるを得ない分を、吸収や除去する手段で相殺することで、実質的な排出量をゼロにする取り組みです。

カーボンニュートラルと住宅は、大きく結びついており、2025年省エネキャンペーンもひとつの取り組みです。

断熱窓や付加断熱も冷暖房可動を減らすことにつながっております。

その他にも、住宅で使われる素材「自然素材」もカーボンニュートラルに大きく貢献しております。

本日は、自然素材の中でも室内の壁や天井に使われる材料を商品名と一緒にいくつかご紹介したいと思います。

SILICALIME

壁と天井の面積は、床面積の約4倍あります。

床材を無垢材にされるている事例を多く見かけますが、本当に体の健康のことを考えたら、壁と天井の素材を自然素材にすることが正解ではないかと考えます。

このシリカライムは、「音羽晶石」と「天然水硬性石灰」だけを使用した100%天然無機素材です。

いろいろな機能がありますが、特におすすめしたい機能が「ホコリの付着防止」です。

ビニールクロスや樹脂成分を含んだ自然素材の場合、静電気が発生しやすく、埃が付着し、汚れの原因となります。

100%天然無機材のシリカライムは、静電気が発生しないため、日々のお手入れがラクになります。

もっと詳しく知りたい方は、SILICA公式ホームページをご覧ください。

こちらをクリック→https://silicalime.co.jp/

 

そしてもう一つご紹介したいと思います。

ヌルデニム NURU DENIM

卵の殻をアップサイクルして作られた「エッグウォール」や「エッグタイル」を製造している日本エムテクス社で開発している商品になります。

ヌルデニムは、工場から排出されるデニム端材を再利用して作られています。デニム端材は、年間約45000t排出されております。

まさに、カーボンニュートラルな素材ですね。

デニムの吸水性を生かした左官材になっており、約3Lの湿気を吸収し快適な湿度を保ちます。

不燃認定、準不燃材の認定も取得しており、住宅に限らず、店舗などでの使用も可能な素材です。

排出される端材⇒アップサイクル⇒リユースというきれいな循環が可能な、これからの時代の素材ではないでしょうか。

こちらも詳しく知りたい方は、日本エムテクス公式ホームページをご覧ください。

こちらをクリック→https://nmtecs.jp/product/nurudenim/

 

本日は、2つの自然素材をご紹介させていただきましたが、他にもカーボンニュートラルに貢献している素材が多くございますので、またの機会にご紹介させていただきたいと思います。

著者プロフィール 
橋本 海知(はしもと かいち)

つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー

国家資格

二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者

技術資格

既存住宅状況調査技術者

福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。

新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。

家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。

  • 専門領域・関心分野
  • リノベーション/リフォーム
  • インスペクション
  • 耐震診断、温熱計算
  • 中古住宅の価値再生
  • 高性能住宅設計
  • 補助金制度活用・コスト最適化
  • 顧客との対話を重視した設計提案

メッセージ

「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」

橋本 海知(はしもと かいち)

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