みなさま、こんにちは。
つくば住宅工房の橋本です。
先日、柏市にて屋根と外壁の建物調査のご依頼がございました。
本日は、調査結果をみなさまにもお届けしたいと思います。
元々のお問い合わせ内容は、ベランダを拡張したいというご依頼でした。
ベランダがうまく活用できていない、家の前が交通量が多く庭で寛げる環境ではないため、休日にBBQなど家族団らんの場にしたいといった想いをお聞きしました。
ベランダ拡張の場合、増やす面積によっては、建築確認申請が必要となりますので、調査が必要となります。
仮に確認申請が必要な工事であるのにもかかわらず、申請をせずに工事が完了してしまったままの状態だと「違法建築物」扱いとなり、新たにリフォームローンを組む場合などに融資されない場合がございます。増築に限らず、面積を減らす「減築」もこれに該当してきますので、注意が必要です。
デザインや素材感もヒアリングを行い、先日プランプレゼンを実施いたしました。
とても気に入って下さり、詳細についてお打ち合わせを進めている段階です。

話が反れてしまいましたが、建物調査以外でのお問い合わせの際でも、簡易的な調査を実施しております。
今回、外壁の簡易調査を行った際に「チョーキング」が見られましたので、過去にメンテナンスされているかをお聞きしましたところ、一度もされていないとのことでございましたため、追加でインスペクションをご提案し、調査に至りました。
以前のブログで何度かお話しておりますが、つくば住宅工房では、外壁・屋根の調査を専門業者によるドローン調査を行っております。ドローン調査の際は、積極的にドローン映像をご依頼者様へ見ていただいております。
調査の結果、外壁塗装の劣化と屋根の劣化が見られましたが、このタイミングでメンテナンスを実施すればまだまだ長生きできる状態です。外壁自体は、ALC(軽量気泡コンクリートパネル)という経年劣化が少ない外壁材が使用されており、外壁材自体はまだまだ元気な状態でした。ただ、ALCの弱点としては、調湿性があり、水分を含みやすいため、塗装による防水機能が低下してしまい、寒い時期に水分を含んだ状態だと凍結、膨張、その結果ひび割れの原因につながります。
続きまして、屋根の状態ですが、メンテナンスのお知らせする「苔」を確認いたしました。苔があることで、水はけが悪くなり、外壁と同じく、屋根材が水分を含んでしまい、日射や凍結などで、屋根材の下に雨が侵入してしまう原因となります。

外壁と屋根が正常に機能してこそ、長持ちにつながることは間違いないです。
手遅れになる前に、まずは、インスペクションの実施を強くお勧めいたします。
つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー
二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者
既存住宅状況調査技術者
福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。
新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。
家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。
「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」