みなさま、こんにちは。
つくば住宅工房の橋本です。
ブログであまり触れていなかったリノベーションにかかる費用について、お話したいと思います。
リノベーション工事では、全く同じ建物であったとしても、工事範囲によって金額が大きく変わります。
特に金額差が出やすい工事例として、、、
①玄関や窓の開口部の大きさや位置を変える、増やす、減らす
開口部に手を加えるということは、外壁や屋根、構造躯体にまで工事範囲が含まれるからです。
例えば、腰窓を高窓に変える場合、工事項目としては、、、
・窓工事
・外壁工事(2階の場合、足場が必要)
・室内壁工事(木工事、クロス工事)
・解体工事
窓の位置を変えるために、それ以外の工事が必要になります。
②設備機器(キッチン、洗面、お風呂、トイレ)の位置を変える
設備機器の本体の費用以外に場所が変わると給水管や排水管、換気ダクトも移動しなければいけないですし、移動した場所によっては、屋外に埋設されている元々の排水管に接続するために延長が必要になる場合もあります。
③スイッチ、コンセント、照明器具の移動や追加
築年数によって、配線の規格が古いと再利用ができなかったり、配線を途中から延長することはリスクになるためできません。
分電盤や分岐から配線を引っ張りなおす作業をするための解体工事費が発生します。
3つの一例をご覧になっていかがでしょうか。
リノベーションは、費用が抑えられると思っていたから検討していたけど、結構費用が掛かるなら叶えられそうにない、と思われたみなさま、窓の位置も設備機器の位置も電気配線の位置もあまり変えずにリノベーションができるとしたらどうでしょう。
それを実現できるのが私たちが「建築家」と呼んでいる存在です。
建築家の魅力について、みなさまにお話ししたいことが山ほどございますが、今日はここまでとさせていただきます。
「リノベーションにおける建築家の魅力」について、次回以降お届けしたいと思います。
つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー
二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者
既存住宅状況調査技術者
福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。
新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。
家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。
「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」