リノベーションのむずかしさとは?これからの住まいを考えるときに知っておきたいこと

リノベーションのむずかしさとは?これからの住まいを考えるときに知っておきたいこと

投稿日:2025年7月21日 / 最終更新日:2025年7月21日

みなさま、こんにちは。
つくば市で戸建住宅のリノベーションをご提案しておりますつくば住宅工房の橋本です。
新しく建てるのではなく、今ある家を、これからの暮らしに合わせて整えていく。
そんなリフォーム・リノベーションの道も、いいもんです。
建築家と一緒に、わたしたちができることを考えながら、このブログに日々のことを綴っています。


最近は、今ある建物を活かして、自分らしい暮らしをつくる「リノベーション」が人気を集めています。自然が身近な場所や静かな住宅街では、空き家や中古住宅を整えて住み継ぐ動きが少しずつ増えています。

新築にはない“その土地ならでは”の魅力がある一方、実際に始めてみると予想以上に手間がかかることも。ここでは、住まいを見直すときに出会いやすい課題について、やさしく整理してみます。

建物の古さと向き合う場面

長く使われてきた家は、柱や壁の傷み、断熱の弱さ、水回りの不調など、見えづらい問題が隠れていることがあります。昔ながらの木造住宅などは、見た目では分からない修繕が必要になる場合も。

また、現在の建築基準に合わせるには、耐震補強などの工事が追加で必要になることもあります。

費用面の予想外と向き合う

リノベーションは「新築より費用を抑えられる」と思われがちですが、施工が始まると想定外の出費が発生することがあります。

  • 基礎や屋根などの補強工事
  • 水道や電気など設備の入れ替え
  • シロアリなどの被害への対応

自治体によっては補助制度がありますが、条件や申請時期があるため事前の確認がおすすめです。

手続きやルールに注意する

リノベーションでは、建築確認申請や用途変更の手続きが必要なことがあります。特に自然が残る地域では、景観や環境保全のルールが関係することもあるため、自治体との相談が欠かせません。

人との調整も大事なポイント

空き家を活用しようとする際、親族間の合意形成や地域住民への説明など、“人とのやりとり”に時間がかかることも。地域に根ざした暮らしを目指すなら、丁寧なコミュニケーションが必要です。

リノベーションをうまく進めるためのヒント

  • 現地調査をきちんと行う:建物や土地の状態を知ることで、不安要素を減らせます。
  • 専門家との連携を大切に:設計士さんや施工会社など、信頼できるパートナーを見つけることが鍵です。
  • 地域性を取り入れる:その土地に合った暮らし方を考えることで、住まいへの愛着が生まれます。

まとめ

リノベーションは、家の改修だけでなく、これからの暮らしをじっくりと考えるきっかけになります。少しずつ、向き合いながら進めていくことで、「この家に住んでよかった」と思える日がきっと来るはずです。

著者プロフィール 
橋本 海知(はしもと かいち)

つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー

国家資格

二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者

技術資格

既存住宅状況調査技術者

福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。

新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。

家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。

  • 専門領域・関心分野
  • リノベーション/リフォーム
  • インスペクション
  • 耐震診断、温熱計算
  • 中古住宅の価値再生
  • 高性能住宅設計
  • 補助金制度活用・コスト最適化
  • 顧客との対話を重視した設計提案

メッセージ

「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」

橋本 海知(はしもと かいち)

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