みなさま、こんにちは。
ここ数日、体調を崩しておりましたが、なんとか回復してまいりました。
急に20度と暖かくなったと思いきや5度まで冷え込んでしまうと体も追いつかないですよね。
足からの冷えが1番、体に堪えます。
そこで本日は、床材と熱伝導率の関係について、お話ししたいと思います。
熱が物質によって運ばれる(伝わる)現象を熱伝導といいます。
例えば、熱いお茶が入った湯呑みに触れた時に温かい(もしくは熱い)と感じられるかと思います。それが熱伝導です。
温かいと感じる、つまりは熱が伝わる。
その熱の伝わりやすさを数値に表したものが熱伝導率です。
熱伝導率は、物質によって異なります。
タイルの床と木材の床にそれぞれ素足で触れたことを想像してみてください。
タイルの床の方がヒヤッとしましたよね。
これが木材と比較するとタイルの熱伝導率は、高いです。
熱伝導率は、数値が低いほど熱が伝わりにくいことを表しています。
つまり、熱伝導率が低いほど、ヒヤッとしにくく、暖かく感じやすいということです。
床暖房という設備を入れて強制的に温めるのが1番手っ取り早いと思いますが、今、これからの電気代を考えた時にかなりの負担になってくるのではないでしょうか。
そこで私がおすすめするのは、木材の床です。
そして、無垢の床材です。
合板フローリングでも、複合フローリングでもなく、無垢フローリングです。
冬、朝起きて、素足でフローリングに触れた時、ヒヤッと感がありません。
メリットがあれば、当然デメリットもあります。
デメリット
よく聞くのはこう言ったことでしょうか?
価格が高いは、イニシャルコストが高いということです。メンテナンスを行えば、生涯張り替える必要は、ありません。ランニングコストも含めれば、コストパフォーマンスは、高いと思います。
メンテナンスが面倒ということもよく聞きますが、木材に限らずメンテナンスは必要ではないでしょうか。私は、年に1度は必ず天然素材のワックスで水拭きをしています。すると表面の古くなった部分が取れて、また良い木材の香りがしてきます。
まとめますと、床暖房を考える前にまずは触れる素材を何にするかを考えてみましょう。
おすすめは、無垢の床材です。
つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー
二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者
既存住宅状況調査技術者
福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。
新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。
家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。
「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」