みなさま、こんにちは。
つくば住宅工房の橋本です。
先日のブログにて耐震診断のお話をさせていただきました。
「耐震」以外に「制震」「免震」という言葉はご存知の方が多いと思いますが、それぞれの意味はご存知でしょうか?
本日は、わかりやすくそれぞれの地震対策についてお話したいと思います。
まずはそれぞれの意味合いについて解説していきます。
建物が倒壊・損壊しないように、人命を守ることを目的に耐震基準が建築基準法で定められております。
大きな地震が起きるたびに改正されております。
制震・・・地震の揺れを吸収する
揺れが発生するとオイルダンパーなどの制御装置の場合、減衰力が働き、揺れを抑えます。
オイルダンパーの減衰力は、ピストンの運動によって内部のオイルが狭い通路を通るときの抵抗力によって発生します。
免震・・・地震の揺れを受け流す
免震装置を設置し、地盤と切り離すことで建物に地震の揺れを直接伝えない構造です。
既存住宅に対しての地震対策の考え方としては、まずは「耐震」次に「制震」です。
耐震評点1.1以上の耐震改修を行って躯体そのものを強くしたうえで、プラス要素として制振装置を取り付ける。
プラス要素としての制震は、揺れを吸収することで、躯体へのダメージを軽減することが目的でもあります。
躯体そのものへのダメージを軽減することで、耐震性能の劣化速度も軽減することができ、結果、長く地震に強い家になるわけです。
制振装置を付けることが優先されているケースも見受けられますが、それはボロボロの体の延命措置にすぎません。

つくば住宅工房は、evoltsの取扱店となっております。
現在、制震装置メーカーは30社、商品自体は50種類ございますが、一般的な制震装置は、震度5程度の揺れが発生した時に制振装置が作動するのに対して、evoltsは震度1から性能を発揮します。小さな揺れでもボディブローのようにダメージは蓄積されていきますので、その小さなダメージをも抑えることが家の健康維持にとって、とても重要だと思います。

また、メンテナンスフリーで、設計耐久は60年となっております。
もっと、evoltsについてご紹介したいところですが、本日はここまでとさせていただきます。
つくば住宅工房株式会社 代表 / 住宅プロデューサー
二級建築士、石綿作業主任者、石綿含有調査者
既存住宅状況調査技術者
福島県出身。幼少期から家づくりに関心を抱き、「劇的ビフォーアフター」などの番組に背中を押されて建築への道を志す。高校では建築科に進学し、設計製図や構造の基礎を学びながら、「建築家としての感性」を育んできた。
新卒時には現場監督として住宅建築に携わり、職人との協働を通じて現場力・統率力を身につける。その後ログハウスメーカーで構造、施工、設計、営業と多岐にわたる経験を積む。営業時代には「お客様との対話」によって、商品や仕様のこだわりが伝わることの大切さを痛感。やがて起業を決意し、つくば住宅工房を設立。
家づくりにおいて何よりも重視するのは、「言葉にならない想い」をすくい取り、家という形に昇華させること。リフォーム・リノベーション・新築を問わず、常に「住み続けるほど好きになる家づくり」をミッションに掲げ、クオリティと誠実性を第一に提案を行っている。
「家は人生をゆたかに包み込む舞台である」という信念を胸に、家そのものを育て、住む人の想いを反映する住まいを共につくっていきたいと願っています。ブログでは、住宅の技術的知識から心の動きを捉える対話まで、幅広くお伝えしていきます。」