2025.07.12NEW
みなさま、こんにちは。
つくば住宅工房の橋本です。新しく建てるのではなく、今ある家を、これからの暮らしに合わせて整えていく。
そんなリフォーム・リノベーションの道も、いいもんです。建築家と一緒に、わたしたちができることを考えながら、このブログに日々のことを綴っています。
本日は、先日インスペクションを実施した牛久市のお住まいにて、調査結果のご報告を行いました。
建物の現状を正確に把握することは、今後の住まいに関する判断や計画において非常に重要です。
つくば住宅工房では、単なる現状診断ではなく、今後の維持管理・改修計画に役立つ情報提供と、改善提案まで含めたインスペクションを実施しています。
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主な調査項目
外壁・屋根の劣化状況調査
ドローンによる空撮を活用し、普段確認しづらい屋根や外壁の状態をリアルタイムで共有します。屋根や外壁は、外的要因から建物を守る重要な要素であり、劣化の兆候を早期に把握することが、長期的な保全につながります。
基礎の状態確認
建物の安全性に関わる基礎部分に、亀裂や沈下などがないかを目視で確認します。併せて、周辺環境の状況も調査します。
シロアリ調査
専門業者が床下に潜り、シロアリの有無を確認します。とくに防蟻処理がされていない建物はリスクが高く、躯体性能の低下を招く可能性があるため、重要な調査項目です。
建物内部の状況確認
柱・床の傾き調査、小屋裏や床下の構造確認、壁内のファイバースコープ調査などを通じて、内部構造の健全性を確認します。加えて、断熱性能・設備機器・建具・バリアフリー状態などの調査も行い、必要に応じて改修提案を行います。
耐震診断
旧耐震基準で建築された建物に対し、現行の構造基準に基づいた耐震性の有無を診断します。地震シミュレーションを3Dで提示し、必要な耐震補強案も合わせてご提案します。
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インスペクションの目的
インスペクションは、リフォームやリノベーションを検討する前に必要な修繕工事の有無とその費用を明確にすることを目的としています。
また、調査内容をもとに、適切な維持管理方針の策定や将来の住まいづくりの選択肢を広げることも可能です。
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リフォーム・建て替え判断の支援
• 建て替えによって実現したい暮らしには、どの程度の費用が必要か
• リノベーションで既存の建物を活かしながらどこまで理想に近づけるか
• 中古住宅購入前に、構造の安全性や改修の可能性を判断する材料として
こうした多様なニーズに対応できるのも、インスペクションの強みです。
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つくば住宅工房のインスペクションの特徴
一般的には建物の状態確認にとどまるインスペクションですが、つくば住宅工房では、将来に向けた具体的な提案まで含めて対応しています。
断熱・耐震・バリアフリーなど、暮らしの質の向上につながる要素を考慮したうえで、「大掛かりな工事を未然に防ぐ」ための予防的視点も重視しています。
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インスペクションは、住まいの現状を客観的に把握し、将来的な住環境の改善や維持管理に役立てるための大切な手段です。
調査結果をもとに、住まいにとって最適な判断を行えるよう、つくば住宅工房では今後も丁寧かつ的確な対応を心がけてまいります。
インスペクションについて、ございましたらお気軽にお問い合わせください。
また、ブログでも調査項目ごとに解説しておりますので、こちらもぜにご覧ください。
<インスペクションーシリーズ>
筋交い調査編①
筋交い調査編②
外部調査編①
外部調査編②
外部調査編③
室内調査編①
室内調査編②
室内調査編③
番外編